目と心とカメラで

今週、わたしはズボンの後ろポケットに、
ずっと前に買った小さなカメラを忍ばせています。
こどもたちの中であそびながら、
「ここ!」と思った瞬間をカメラに収めるようにしているのです。
ひとりのこどもが「おもしろい!」と感じて始めたあそびが、
どのように変化していき、何を発見し、成長していくのか・・・・
その「こどもの物語」をできるだけはっきりと心にとどめ、
わたしだけでなく、他の先生たち、お母さん、そして本人にも、
わかるような仕組みを探っています。

火曜日。
サルスベリのツルツルの幹に、
こうせいくんとそうたくんが、
バケツに汲んだ水をスコップですくってはかけてを繰り返していました。
おもしろかったので近づいてシャッターを切ると、
「みずのいろをつけてるの」
と言いながら、時々手で幹を撫でていました。
確かに、白っぽく乾いた幹は、
水をかけるとこげ茶色にひかります。
その変化をふたりは黙々と探究していたのでした。
ここからどうするんだろう・・・・・
と、わたしは興味津々でした。

そして、その日の午後。
「なおこせんせい、こおりおにしよう!」
と、誘ってきたさとちゃんの誘いに乗ったのは、
このふたりでした。
こおりおにに、ドンジャンケン、夏休みをはさんでの久しぶりのあそびにはしゃいでいました。
その間に、もちろんサルスベリの幹は乾ききって、
白くなっていましたが。

実は、今まではお部屋あそびが多かった彼ら。
その次の日からも、ドンジャンケンにドロケイ。
大繩とびにどろあそび、とエネルギーが外へとあふれ出ていました。

今後も、彼らをはじめ、一人ひとりのこどもの発見と探究を
わたしの目と心とカメラで追っていきたいと思います。
そして、その成長を見える化していきたいと思います。

[ 2017/09/09 11:41 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

木のお家

『おおきな木がほしい』
という本を知っていますか?
小学生の頃出会ってから、
わたしの心の底にある願望を引き出してくれました。
大きな木に登ったそこにある自分のお家。
本当の自分になれる、自由な自由な空間。
そして、そこに行くためには、
木に登る、という冒険が必要なのです。

そんな木のお家が園庭に完成しました!
待ってました!とばかりに、一目散に登ってしまう人は、
日頃から自分のやりたいあそびに熱中しているやんちゃこぞう。
身体が自然に反応しています。
でも、お部屋あそびが中心だった人も、
木に登ることに魅力を感じてこなかった人も、
あのお家に行きたいから、登りたい!と心に決めるようです。
そして、真剣なまなざしで全身に力を込めて登っていました。
わたしは、そんなこどもたちを応援はしますが、
手取り足取りで登らせたりはしません。
登りたい!という思いが身体に命令を送って、
その子なりに工夫をして登るのでなければ、
危険だし、自分でやり遂げた喜びもないでしよう。
だから、何とかお家の真下まで登っても、
そこから身体が動かなくなって、苦闘した結果、
「おりる・・・」
と、ゆっくり降りてくる人もいました。
その女の子は、2日ともそれを繰り返しましたが、
本人は気にしていないようですから、
きっと時が満ちて登れるようになるでしょう。
その時の喜びは、簡単に登れた人よりも大きいのかもしれません。

善隣の木のお家は、誰もの心の底にある、
枠に捉われないで、自由な自分でありたい、といったような願望を
満たしてくれるような気がします。
その証拠に、登っている人を誰もが励まし、
登ったら、誰もが笑顔で語り合っているのです。
おとなが登っても同じ。

だから、是非、おとうさん、おかあさんにも登って欲しいな、と思います。
どなたでも、ご招待しますよ!







[ 2017/09/02 16:11 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

木と紡ぐ物語

園庭には、堂々とした木々が何本も立っています。
青桐、桜、ニセアカシア、サルスベリ。
それらは、最初は小さな苗だったことでしょう。
それをある時、誰かが思いを持ってこの庭に降ろし、
等々力教会と善隣幼稚園と共に時間を刻み、
物語を紡いできました。

門を入ったところには、斜めに傾いたニセアカシアが立っています
わたしが等々力に来た17年前からそうでした。
先代の先生によると、
がっしり伸びたこの木の根っこが門を押し上げそうだったので、
切断をしたとのこと。
ところがその後、台風に会って園舎の方に倒れてしまったのだとか。
そういうわけで、園舎と一体になって成長を続けたこのニセアカシアは、
みんなで支え合って成長する善隣幼稚園を象徴しているかのようでした。
でも、時を経た建物への負担も気になっていたので、
一昨年、ようやく大きな幹を途中から切落とし、
代わりに鉄骨の支えを作ってあげました。

ところで、この斜めのニセアカシアは、
昔からこどもたちの恰好のあそび場になっていて、
この木に一人で登れることが、こどもにとって自慢できることになっていました。
そして、幹を切ったことで、その切断面を目指して木登りに励むこどもも増え、
頼もしいな、と思いながらも、安全にあそべることを願っていました。
そんなこんなで園長の頭にひらめいたのは、
この木の上にツリーハウスを作りたい!!!という夢でした。
木に登ったこどもたちが、
ニヤニヤと肩を寄せ合っておしゃべりしたり、
本を読んだり、ごっこあそびをする、
こどもたちのひみつきち!
・・・・・そんな思いを温めて2年間。
ついに今!夢のツリーハウスを建設中です!
この木の上で新たに紡がれる物語はどのようなものでしょうか。

以前、このニセアカシアを診てくださった樹木医の方が、
「こどもたちががんばっているから、この木もがんばってきたんですよ。」
とおっしゃって、わたしはとても感動したことを覚えています。
もちろん、木には意志はないと思います。
でも、この木をここに植えることを良しとし、
ここまで育ててくださった神さまは、
この木を通して、わたしたちにいろんなことを経験させ、
成長させてくださったことを思うと、
ますます感動に心が震えます。
そして、この木の上で、これからも紡がれる物語にわくわくします。



[ 2017/08/03 15:23 ] わたし | TB(-) | CM(-)

探検魂

年長ひまわり組は、4月からたくさん探検にでかけました。
等々力渓谷へ。
ねこじゃらし公園へ。
多摩川の土手へ。
野毛公園へ。
年少もも組をエスコートした野毛公園以外は、
どこで何をしたいか、クラスで話し合って行先を決めました。
だから、みんなやる気満々!
どんなに遠くても、道すがら楽しいことを見つけながら、
いくらでも歩きました。
こんなに元気なこどもたちなら、きっと、いつも外でエネルギッシュに動き回り、
体力が有り余っているんだろう・・・・
と、思うでしょ?
ところが、そうでもないのです。
幼稚園では、お部屋で工作やカプラ〈積み木)で遊ぶのが好きな人、
何やらおしゃべりしながら、想像力を膨らませてごっこあそびに夢中な人、
園庭に水をまいて、泥んこの中に寝そべってはにこにこしている人、
ひたすら、どろだんごを磨いている人etc・・・・・・・・・・・・
普段のあそびっぷりはこんな感じ。
でも、みんなそれぞれに好きなあそびを持っている、ということと、
探検だいすき!というのは共通しているようです。

そして、このひまわり組がみんなで計画したお泊り旅行では、
この探検魂が、すごい力を発揮しました。
じつは、今年初めて、『寒沢(さぶさわ)の源流をたずねる』という、
ネイチャープログラムを取り入れました。
この、ひまわり組にぴったりだと思ったからです。
でも、それはわたしたちの予想を越える程のハードなコースでした。
急な山道や大きな岩を越えて、沢の源流にたどり着き、
おいしい湧き水をいただいたら、
帰りは、山道を走って下ったのです。
全部で2時間20分。
大人にとっても険しい道だったのですが、
5・6歳のこどもたちは、一言も弱音をはくこと無く、
たくましく歩ききりました。
そして、その代償として、緑輝く美しい木々、
清らかな清流、
源流から湧き出るおいしい水を味わうことができました。
美しい自然に溶け込みむように探検を堪能したこのたくましいこどもたちに、
ネイチャープログラムのスタッフの方々も驚いておられました。
実は、わたしたちも改めて、
こどもたちの自信に満ちた歩きっぷりに感心したのですが、
その自信は一体、どこからきたのでしょうか・・・・・

それはきっと、「この前も探検をして楽しかった!だから今日も!」
という、経験からではないかと思います。
そして、やってみたい!という探検魂は、いろんなことに通じるのではないかと思います。

お泊りで、すばらしい探検を一緒に経験して、
また大きく成長したこどもたちの『探検』は、
これからも続きます。

[ 2017/07/27 15:47 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

園庭開放にようこそ

29組の親子のみなさんを迎えて、
園庭開放を行うことができました。
もちろん、開放したのは園庭だけではなく、
園舎も保育者も含めて、ぜ・ん・ぶ!!

よく、善隣は、外から見るよりも、中に入ってみる方が、
ずっと広くて明るい、と言ってもらいます。
それに、こどもたちがこの中を占領すると、
もっと広くて、いきいきしてきます。

園庭開放では、0さいのこどもから5さいのこどもとおかあさんおとうさんが、
のんびり過ごしてくださいました。

人生の土台を築いていく、この短い乳幼児期を
是非、この小さくて広い善隣幼稚園で過ごして欲しいと思います。

次回の園庭開放は、9月20日!!
みなさん、遊びにきてくださいね!!
[ 2017/06/15 22:08 ] 募集・体験 | TB(-) | CM(-)