あなぼこだらけの園庭

3学期が始まって、すぐに始まった穴を掘るあそび。
3週間たっても進行中です。
おもしろいことに、誰もがこの穴に興味を持っているのに、
掘っていいのは最初に穴掘りを始めた人たちだけ。
『ぼくのあな』というわけです。
先週から、その穴の横に別の穴も掘られ始めたのですが、
そっちはそらくんとゆいなちゃんとゆなちゃんが、
「かわをつくるんだ!」と言って、工事を進めています。

今やわたしの家の前は、あなぼこだらけなので、
夜は必ず外灯を付けておかなければ、
宅急便やさんが穴に落ちてしまうかもしれません。

また、園庭の真ん中では、はるとくんがすごいものをみつけました。
きょうりゅうのほね?!・・・・・・・
わたしがそういうと、はるとくんは確信に満ちた顔でうなづきました。
でも、それをしっかり洗ってみると、大きな貝殻の破片だ、ということになりました。
それでも、貝が発見された、ということは、
昔ここは海だったのだ!ということになったのでしたが、
こどもたちは、
「そうだよ。きょうりゅうのじだいはうみだったんだよ。」
と、いたって平然と話していました。

この小さな園庭も、こどもたちの世界となれば、いろんな発見が生まれます。
それは、こども時代に出会う宇宙です。

ところで、1回目の『うたたねカフェ』は、
楽しく開催されました。
またのお越しをお待ちしております!!
[ 2017/01/29 20:19 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

「ずっとようちえんにいていいですか?」

善隣の2017年が始まりました。
こどもたちのエネルギーは、
12月に味わったクリスマスページェントの興奮と、
冬休みの間の、幼稚園を待ち遠しく思う気持ちから、
あふれ出ているようでした。

お弁当も始まって、
ようやくたっぷりあそべるぞ!となった3日目。
「なおこせんせい、これよりかたいスコップをかしてください。」
と、プラスチック製のシャベルを持ってきたれおなくん。
「いいよ。何を掘るの?」
と、鉄のシャベルを渡しながら聞いてみると、
「じめん。」
そして、早速園庭の硬い地面をシャベルで堀始めたのでした。
地下室を作る・・・地下道を作る・・・宝物を見つける・・・セメント工場・・・・
目的はいろいろ変わるようでしたが、
仲間が増えたり、、眺める人がいたりしながらも、
気付いたら、30センチは掘っていました。

わたしが夜、穴に落ちないように(穴は、家の玄関の真ん前なので・・・)
コーンと縄跳びを使って、立ち入り禁止区域にしてくれていました。
そして、翌朝、
れおなくん、そうくん、あおくんは、長靴を履いてはりきって登園。
「スコップかしてください。」
工事はまだまだ続くようです。

正直、こんな大きな穴が園庭にできたのは、
本当の工事以外ではありませんでした。
おもしろいことをみつけたものだ!!!と、感心します。
と、他のこどもたちはどうしているかといと、
それぞれにおもしろいことをみつけて熱中しているので、
段々深くなっていく穴を時々眺めたりはしているものの、
誰も心配はしていないようです。

ところで、年長のひまわり組は、
そろそろ幼稚園生活のしめくくりの歌として、
『みんなともだち』『ぼくらはみらいのたんけんたい』という歌を歌い始めました。
その中に、「みんなともだち、がっこういってもずっとともだち」という歌詞があり、
ちょっと複雑な表情をしている人もいました。
「これ、そつえんしきにうたったらいいんじゃない?」
と言った女の子の声に、
「いやだ。」
と、ひとりの男の子が言いました。
12月に、突然わたしを捕まえて、
「なおこせんせい、ずっとようちえんにいていいですか?」
と聴いてきた男の子でした。
わたしはその時、
「いいよ。小学校に行きたくなるまでずっといていいよ。」
と返したので、
男の子は、安心した表情で、
「わかった。」
と言って、遊びに戻ったのでした。
幼稚園生活があまりに充実しているので、
その先に必ず訪れる環境の変化を今は受け止められないのかもしれません。
でも、これだけ充実し、熱中できるものを自ら獲得してきたこどもたちなら、
時が満ちれば、必ず次の一歩を自ら踏み出していくと信じています。

ひとりひとりが、自分の足で、自分の歩幅に合わせて、
ゆっくりと歩んで行く2017年であって欲しいです。
[ 2017/01/14 11:44 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

鍵と秘密基地

「まえね、ジャングルジムでかいぞくせんごっこしたんだよ。
段ボールとかでやねをつくったりしてね。」

最近のこどもたちの、遊具でのありきたりの遊び方に、
物足りなさを感じていたわたしは、
登り棒に一緒に登る仲間のこうしくんに、
ジャングルジムのてっぺんに座って言ってみました。
すると、「やろう!」
こうしくんは、すぐに乗ってきました。
そして、重いテーブルを屋根にしよう!
と、言ってきたのですが、さすがにそれはちょっと・・・・
そこで、一番大きな段ボールを屋根に見立てて遊び始めました。
でも、年長のこうしくんには、もっと他に魅力的なあそびがあったよう・・・・
入れ替わりで、年中のさとちゃんが、目を輝かせて入ってきました。
それから、段ボールに穴を開けて、ひもを通し、
ジャングルジムの鉄の棒に結びつけては、
開閉式の屋根や壁、ドアなどを作っていきました。
そして、いつしか秘密基地づくりと変わっていったのです。
すると次に、
「かぎ、つくって!」
「いいよ。」
わたしは、言われるがままに段ボールを鍵の形に切り抜いていきました。
すると、「ぼくも。」「わたしも。」と、次から次へと注文が舞い込み始めました。
何個も何個も作ったので、指の皮がむけてしまう程でした。
もちろん、取り付けた段ボールのドアには鍵穴をくりぬいていたので、
鍵を手にした人は、鍵穴に鍵を突っ込んで、秘密基地に侵入していきました。
『しちょう』(何故かそう呼ぶのです)のさとちゃんは、
「かぎをもってるひとははいっていいよ。」
と、気前よく言いながら、基地づくりの構想を練っていました。
そしてわたしは『大工さん』。
どんどん増えていく『住人』の、
楽し気で一生懸命なあそびっぷりに大満足しています。

こうして『ひみつきちごっこ』は、今日で4日目になりました。
『住人』が増える度に、郵便受けができたり、鍵入れができたり、
クッキーを焼くオーブンができたり、小さな庭ができたり・・・・・と、
2メートル角ぐらいのジャングルジムの秘密基地は、
限りなく大きな基地になっています。
そして、その基地にはいるには、
思い思いの『鍵』が必要なのでした。

こどもたちには、自分の世界を開いていくための『鍵』が必要なようです。
『鍵』は『意志』となって、まるで魔法をかけるかのようにして、
人間関係や経験を限りなく広げてくれます。
そしてこどもたちは、限りなく成長していくのです。



[ 2016/11/17 22:15 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

きみこそスターだ!

運動会を、予定通り、玉堤小学校で行うことができました。
真っ青な秋晴れの下、汗をかきかき・・・・・・
と思っていたのですが、グレーの曇り空の下、ちょっと肌寒く。
でも、こどもたちはハイテンション!!
熱中症も気にしないで、のびのびと過ごすことができました。

こどもたちの活躍に感動して、
すぐに声が揺れ、目がしらが熱くなる園長だったのですが、
準備から進行、そして片づけまで、たくさんの保護者の方が力を貸してくださり、
本当に温かい運動会でした。
善隣の顔と名前がわかり合う運動会は、やっぱりすばらしい!!です!!
みなさん、ほんとにありがとう!!
それから、卒園生の親子もたくさん駆けつけて、
競技を盛り上げてくださいました。
中学生も参加してくれました。
こんなにいろんな人に囲まれて成長できることが、
こどもたちにとって、とても大切なことだと思います。

今年の運動会のテーマは、
『きみこそスターだ!』
「ぼくは、わたしは、みんなの中で、たったひとりしかいない、
大切な存在なんだ」・・・・・・・
当たり前のことなのに、みんなの中にいると、忘れてしまいがちなことを
もう一度みんなで確かめることができたなら幸いです。

あそびに来てくださった地域の方や未就園のみなさんも
ありがとうございました。
また、善隣に遊びに来てくださいね。

ちなみに、園庭開放は、10月19日(水)14:00~15:30
バザーは、11月11日(金)10:00~13:00です。
みなさんのお越しをお待ちしています!!
[ 2016/10/11 15:48 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

水たまり

秋雨が続いて、
サルスベリのピンクの花は、少しづつ散っていきます。
園庭の地面は濡れて、毎日黒くねとねとしています。
それでも、雨粒を避けながら、こどもたちは園庭に出てきます。

ブランコの下の小さな水たまり。
「ブランコやりたい。」、とのはなちゃんの声に、
ほうきとちりとりを持ってきて、水たまりの水を抜いてあげました。
そして、こどもたちは大喜びでブランコを漕ぎ始めましたが、
しんくんは、わたしの使ったほうきとちりとりに興味津々。
早速、その長いほうきの柄を持って、
園庭にちょこちょことある水たまりの掃除を始めました。
器用に持ってはいたのですが、やっぱり難しそうなので、
「ちいさいほうき持ってこよううか?」と聞くと、
目をキラキラさせながら「うん」
ほうきを使って、水たまりの水をちりとりに入れては、バケツに移す。
この作業を延々と続けました。
途中で、わたしたちに興味をもったそうたろうくんも加わって、
3にんで、登り棒の下のみずたまりもきれいにしました。

そのついでに、砂場の横の水たまりもきれいにしていると、
「どうしてとるの?!」と、不満顔のあおくん。
それはそうです。
あおくんとあんちゃんは、せっせとバケツで水を運んで水たまりを作ったのですから。

”水たまり”の意味もそれぞれです。
そして、すべてはこどもにとってのおもちゃであり、教材です。

[ 2016/09/16 19:52 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

達成感?

園庭の門の横に立つサルスベリの花が、今年も開きはじめました。
毎年の台風の度に、斜めに傾いてしまったこの木を
まっすぐにしてあげたい、と思い3月に施した工事。
ちゃんと花を咲かせてくれるか、ちょっと心配していましたが、
計画通り、まっすぐと立ち、ピンクの美しい花を咲かせています。

3月のフェンスの工事のために、殺風景になってしまった園庭の端に
もう一度緑のフェンスを作ろうと計画して植えたアイビーは、
なぜか育たなかったのですが、
思いつきでまいた朝顔の種からどんどんつるが伸びて
ピンクや紫の花を咲かせてくれています。

そして、これまた斜めになりながらも、力強く根を張り、
こどもたちが大好きな木登りの場所になってきたニセアカシヤの木に、
今まさに、植木屋さんが手を施してくださっています。
この木もこれから何年も何年もこどもたちと一緒に
ここで成長してくれることを願い、
植木屋さんたちと一緒に計画を練りました。


さて、善隣幼稚園の1学期も、ついに終わりました。
「こうなったらいいな!」「これが課題だからこうしよう!」・・・・
そんな『願い』を随所に込めて、一日一日を送ってきました。
サルスベリがきれいに咲いたのも、
フェンスが朝顔のつるで緑に覆われたことも、
わたしたちが計画し、実行したことの結果でしょう。
でも、もっともっと多くのことが、
わたしたちの計画にはなかったことです。
そして、想定外であったことの中にこそ、
奇跡ともおもえるような、すばらしすぎる結果が与えられています。
だから、わたしたちの手ではなく、もっともっと大きな御手の中で、
すべてが最善へと創りかえられているとしか思えません。

昔、教育のねらいとして、『達成感を味わう』という表現を
よく使っていたことを思い出しました。
でも、今園長として、日々味わっている喜びは、これではないのは確かです。
『達成感』という言葉を忘れてしまっていた程、
驚きにあふれた喜びを味わわせてもらっています。


今年も年長組の計画のもと、『お泊り旅行』に行ってきました。
長い時間をかけ、話し合い、準備をし、保護者の方々にも協力をいただき、
こどもたちの主体的な活動を引き出しながら進めてきました。
でも、最終的には大切なこどもたちをお預かりして出かけなければならないのですから、
大抵毎年、その責任に押しつぶされそうになり、
前日には、「どうしてお泊り行くかなあ・・・・・やめたいなあ・・・」と、
ひとりつぶやいてしまう弱気な園長です。
だからこそ、きっと神さまが最善をなしてくださる!!
と、信じ祈りつつ、一歩を踏み出していくしかありませんでした。
ここまで勇気を奮い立たせながら、準備してきたこどもたちの力を信じ、
ここまで園を信頼して、ともに歩んでくださった保護者の方々に感謝し、
ここまで苦労を共にして、一緒に準備してきた先生たちに感謝して。

そして、今年も素晴らしいお泊り旅行を全員で経験することができました。
すべてを終えて幼稚園に帰ってきて感じたのは、
『達成感』というような、偉そうなものではありませんでした。
それは、『驚き』と『感謝』。


植木屋さんは、あのニセアカシヤの木にまたがり、
考えながら、枝を落としておられます。
この木がこれからもこどもたちと一緒に生かされて欲しい、
という園長のねがいをかなえるために。
もしかするとそれは、計画通りにはいかないかもしれませんが、
きっと、わたしたちの思いを越えた素晴らしい物語を紡いでいくことでしょう。
それをわたしは信じます。




[ 2016/07/28 11:04 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

いつもかくしてくれてありがとう

年少もも組のゆめちゃんが、登園するなりお手紙を手渡してくれました。
『なおこせんせい いつもかくしてくれてありがとう』
お母さんは、?でしたが、わたしはなるほど、と思い
とってもうれしかったのです。

実は、ゆめちゃんとはなちゃんには、2日前から続けている遊びがありました。
園長宅前の黒い土と草をシャベルですくっては、バケツに入れ、
そこに水を注いで混ぜ、お料理をする、という遊びです。
黙々と二人で遊んでは、片づけの時間がやってくるので不機嫌に・・・・
そこでわたしが、「かくしとく?」・・・・・「うん!!」ということになったわけです。
園長宅の裏の柵をおもむろに開けて、よいしょ!と置いてあげたら大満足。
次の日もその遊びを続けていました。
それがうれしくて、あの手紙を登園する前に書いたのでしょう。

こどもは毎日遊ぶことによって、一人ひとりが特別な物語を綴ります。
それは、家庭でも幼稚園でも同じです。
でも、ともすると幼稚園という集団生活では、
みんな一斉にルールに従って遊び、ルールに従って片づける、といったような
型にはめることが大切になってしまいます。
でも、それではちっともおもしくありません。
「片づけなんだけど、かたづけたくない・・だって明日もつづけたいんだもん
・・・さて、どうしよう・・・・????」
これが大切だと思うんです。
ルールを乗り越えてでもやってみたい理由があるのなら、
考えて、工夫して、乗り越えればいいと思うんです。

ゆめちゃんとはなちゃんは、3日目のお料理作りをせっせと楽しんでいました。
こんな風に、続けたくなる魅力的なあそびをどんどん繰り広げて欲しいです。
[ 2016/05/28 20:58 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

古くて新しい幼稚園

新学期を迎えて丁度一か月。
新しい学年に上がった人。新しく幼稚園に入った人。
新しいことに向き合う期待感と誇らしさは、こどもの中にもエネルギーを生み出して、
急に、できなかったことができるようになったり、
ちょっと無理をしたりします。
一方、素直に戸惑いを感じる人は、よく泣きました。

でも、こどもの心は、日々新しくうまれかわる皮膚のように、
一つひとつの経験を重ねる度に、強く美しく成長していくように思います。
おとなの古くなった硬い心にやすりをかけるようにして、
心の目を研ぎ澄まし、こどもたちのあそびっぷりやおしゃべりに注目しなければ、
こどもの心の成長には追い付けません。
今は泣いてばかりいたとしても、落ち着きがないとしても、
それ自体が悪いわけではありません。
一つひとつの経験がどんどんこどもを創りかえるので、
戸惑えば戸惑うほど成長は大きいと思います。

さて、善隣は今年65周年を迎えます。
ですから、園庭の木々は、65歳以上の大木ばかりで、
年年、枝ぶりは大きくなり、緑色の葉っぱは心地いい木陰を作ってくれています。
また、宿根の植物もどんどん大きくなり、虫もたくさん集まるようになりました。
ところが、実はこの春休みに、隣の敷地との境のフェンスを作り替えたため、
フェンス沿いの植物は、全部掘り返されてしまいました。
工事の後、少しずつお花や植物を植え始めてはいるものの、
寂しい園庭になってしまいました。
でも、考えようによっては、これから新しい園庭を造ることができる、ということです。
時間をかけて、これからのこどもたちのための園庭を育てていきたいと思います。






[ 2016/05/08 18:47 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

どこまでも どこまでも

今年も、あのかわいい『我が子』たちに修了証書を渡す日を迎えました。
子育ては終わりがないけれど、幼稚園には必ず終わりが来るのです。

「そつえんするのいやだな。」
「ばらぐみ、つくってよ。」
そんな駄々をこねながら、最後の日々を惜しむように過ごしたこどもたちも、
卒園式を迎えると、自信に満ち、堂々とした笑顔で、
わたしから修了証書を受け取ったのでした。

この幼稚園での最後の日を終えるまで、
担任を初めとして、わたしたち『チーム善隣』は、
こどもたちの限界を決めることなく、
どこまでも、どこまでも、一人ひとりに伸びて欲しい、と思って寄り添ってきました。
その醍醐味をこどもたちと一緒に味わえたのは、
『サンドイッチパーティー』と称した『おわかれ会』で、
「『ビリーブ』をがっそうしたい!!てっきんともっきんをひきたい!!」
と、こどもたちが決めた日からでした。
それは、本番の2週間前でした。
そして、卒園の3週間前。
普通なら、もうそんなに新しいことに力を入れるよりも、
いろんなことを楽しむ時間をたっぷり持つ方がいいんだから、
あんまり練習しないでできることをやろうよ・・・・・
そうこどもたちにすすめても不思議はないと思うのです。
でも、あみ先生は違いました。
「わかった。じゃあ、なおこせんせいにおしえてもらおう。」
そう言って、こどもたちのやる気をそのまま受け止め、
一緒に、新しいことに挑戦を始めたのです。

わたしも喜んで、こどもたちが決めた楽器の編成に合わせて楽譜を書き、
そこにちょっとスパイスを、と大太鼓とレインスティックを加えてみたりして、
早速練習が始まりました。
鉄琴を選んだこうやん。
大好きなドッチボールを返上してでも、自由遊びの時間も練習していました。
木琴を選んだゆいちゃん。
思うようにバチを使ってたたけなくて、悔し涙をながしながらも、
お家でも幼稚園でも何度も弾いていました。
こうして、ひまわり組から毎日響いてくる誰かの弾く『ビリーブ』は、
みんなでみつけた『のめり込むあそび』になっていったのです。
すずもトライアングルもカスタネットも大太鼓もレインスティックも、
自分が選んだ楽器を楽しく、堂々と、
そして、お互いの音色を聴き合いながら、
みんなでひとつの曲を作り上げていきました。

結局、この取り組みはサンドイッチパーティーに留まらず、
お母さんたちを招待してのコンサートにまで発展しました。

こどもたちの限界を決めず、時間の制限を作らず、
どこまでも、どこまでもこどもたちのやりたいことを尊重することが、
こどもたちの成長をこれほどまでも育むことになる、
ということを目の当たりにすることができました。

卒園することを本当に名残惜しまれるお母さんたちと共に、
こどもたちの未来は、どこまでも、どこまでも明るく広がっていることを確信して、
こどもたちによって励まされた3月でした。
[ 2016/03/18 21:31 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

つくってこわして

今年度2回目の保育参観がありました。
その感想を母の会の役員会でお聞きしたところ、
「箱積み木で一生懸命につくったお家で遊んだあと、
『こわさないでね』と紙に書いて貼ってるんですよね。
でも、ホールを使わなきゃいけなくなったら、あっさりと壊してるんです。
すごいなあ、と思って・・・・・
わたしだったら、大切なものをあんなに簡単に壊せないなあ、と思って・・・・
こどもはすごい、と思いました。」
そんなことを言ってくださったお母さんがおられました。

そうです。
熱中して一生懸命に作って遊んだ愛着のあるものでも、
こどもたちは、時が来たら作り替えたり、壊されて作り直したりを繰り返しています。
その姿は、愛着のあるものを手放すことの苦手なわたしたち大人から見ると、
驚きに映ります。

2週間前から、はぎれやひもを好きに使って『へんしんごっこ』なるものが続いています。
忍者や天使やマリヤやお姫様に思い思いに変身してあそんでいます。
そこから、階段を舞台に見立てて『ページェントごっこ』が始まったり、
大きな段ボールをつなげて作った『隠れ家ごっこ』につながったりして、
わたしが『へんしんごっこのぬの』と張り紙をしたケースは、今も活躍しています。
1週間前からは、段ボールを長くつなげた『おばけやしきごっこ』も続いています。
スズランテープを張り付けて水が流れてくる仕掛けにしたり、
新聞紙や色画用紙をちぎって、葉っぱが頭の上から降ってくるしかけにしたりと、
次から次へと浮かんでくるアイディアを形にするのに、忙しそうにこどもたちは遊んでいます。

これらの遊びはすべて、壊そうと思えば簡単に壊すことのできるような材料だからこそ、
壊れたら、またもっとおもしろいアイディアを思いついて、直したり、作り替えたりしながら、
いつまでも、そしてだんだんともっと多くの友達がおもしろがって遊べていっているのだと思います。
そして、その根底には、壊れたらまた作ればいい、やりなおせばいい・・・・・・
という確信があるのだと思います。

可塑性のあるおもちゃがこどもの想像力や創造する力を育てますが、
壊れても、失敗しても大丈夫!やりなおせる!
という信頼感やこころの優しさやたくましさまでも育ててくれるのか、
と、気づかせてもらいます。


[ 2016/02/06 14:51 ] 保育 | TB(-) | CM(-)