親子登園日

土曜日の半日、普段は幼稚園に来られることの難しいお父さんなど、
お家の方お一人と一緒に、いろんなコーナーで思いっきり遊ぼう!!
という行事を毎年やっています。
木工コーナー・廃材を利用した工作コーナー・粘土コーナー・
お絵描きコーナー・手形コーナーなど、
普段の幼稚園の設定とはちょっと違った雰囲気もあって、
おまつりのような楽しさがあります。
週末のお疲れの残るお父さんたちは、
あくびをしながらも、次第に園児にもどって、
こどもそっちのけで楽しんでおられる姿も。
お天気もとても良かったので、
のんびりと木陰でおしゃべりを楽しまれるのもいい感じでした。

クラス毎の集まりでは、お父さんの大きな足の中にすっぽりと入り込んで座ったこどもたち。
まるで、温かい巣の中にいるようでした。
「○○の父です・・・」という簡単な自己紹介は、
お一人お一人を知るには、あまりに物足らないのはわかっているのですが、
こどもの側からすれば、それで十分!と言う感じで、一気に終わりました。
ちょっと緊張感が漂う中でも、お互いに親として、子として、
うれしい瞬間だったのではないか、と思います。

順番に、クラスの集まりが進んでいく頃になると、
「なおこせんせい、いつものつみき、していい?」
「どろだんご、つくっていい?」
と、普段は聞いてくることもない質問を受けました。
こちらとしては、いつもどおりの遊びもすることを前提で、
ままごとコーナーも、箱積み木も、砂場も、乗り物も、
隠すことなく、いつもどおりに出しておいたのですが、
今日の特別な雰囲気は、それらで遊ぶことを遠慮させていたのです。
空気を読んだ、とも言えますし、魅力的な遊びがみつけられなくなったのかもしれません。
そしてこどもたちは、いつものように小さくしゃがみこんで、
どろだんごを作り始めたり、すべりだいで遊んだりし始めていました。
いつもなら、いくら時間があっても足りないくらい、遊びは続いていくのに、
『○○コーナー』のような設定された遊びは、すぐつまらなくなることを実感しました。

それから、いつもはとっても元気に走り回ったり、
大声を出していきいきと遊んでいるこどもが、
別人のようにおとなしく、縮こまっている姿が見受けられることもあり、
少し驚きました。

そうなってくると、お父さん、お母さんから見たわが子は、
お家での様子と比べて、どうだったのか、聞いてみたい気もしました。

プログラムの最後は、園庭に全員で集まって、
歌を歌ったり、体操をしたりして楽しみました。
ここまでくると、みんな園児になった気分で腕をふり、おしりをふっておられたので、
わたしもうれしくなって、ガッツポーズを決めました。

今年も楽しい『親子登園日』でした。
親子ならではのきずなを感じました。
でも、幼稚園は『こどもの世界』、ということを改めて感じた時でもありました。
いつもの、こどもだけの世界で、遊びを見つけ、友達を見つけ、
笑い、泣き、怒り、考え、また笑い・・・・・・・
そんなこんなのぐちゃぐちゃの中でこそ、
自分も知らなかった、お父さんお母さんも知らなかった、
本当の自分に出会っていっているのだと思います。
そんな『こどもの世界』を知るわたしたち保育者。
いいでしょう!!
だからこそ、お父さんお母さんに、
『こどもの世界』で起きている、こどもたちの成長の姿を上手にお伝えすることが、
実は、一番大切な保育者の役目だと思っています。

「ここにいるみんなで大きくなっていきましょう。」
と、こどもも保護者も保育者もみんなで成長したい、という願いを込めて、
最後のあいさつを締めくくりました。
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[ 2013/06/03 12:59 ] 保育 | TB(-) | CM(-)