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お花

「ハイ!」
朝、門に立つわたしに、摘んだばかりのお花を差し出してくれるこどもたち。

昨日は、ニコニコして、後ろに回した手を
わたしの前に差し出したちいちゃん。
でも、その手には、緑色のがくだけになったペチュニアが。
大切にお家から持ってくる間に花弁は、落ちてしまったのでしょう。
それでも、がくが緑色の小さなお花にも見えて、
わたしは、「ありがとう。」と、受け取ってホワイトボードに飾りました。
その後ちいちゃんは、一端お母さんと一緒に園庭に吸い込まれていきましたが、
しばらくすると、小走りで戻ってこられ、
「やっぱり、どうしても直子先生にあげたいそうなので・・・」
とおっしゃりながら、お家に帰って行かれました。
ちいちゃんのお家は、近くだけど・・・
そして、まもなくして戻ってきたちいちゃんは、
満面の笑顔で、手には輪ゴムで束ねられた庭のお花のブーケを持っていました。


こどもが、お花のプレゼントを差し出す時、
決まってわたしの顔をじーっとのぞきこみます。
「なおこせんせい、うれしいでしょ?!」
と、言っているかのようです。
わたしも、心の底からうれしい気持ちがあふれてきて、
きっと、顔中しわだらけにしながら、笑顔で受け取っているのだと思います。


さて、ちいちゃんからのお花のプレゼントを握ったまま、
わたしは、こどもたちを迎えつつ、
水道のところからこっちを見ていたAちゃんに、
「これ、ちいちゃんからもらったんだ!」
と、腕を上げて見せました。
Aちゃんは、ニコッと笑って、お部屋の中に入っていきました。
実はおととい、Aちゃんと、お花をめぐって、心ふるえるドラマがあったのです。


その朝も、わたしは、ももさんが園庭でみつけたというタンポポを
大切に持っていました。
すると、Aちゃんがやって来て、そのタンポポを取り上げ、
わたしの顔色を伺いながら、少しずつはなびらをちぎっていって、
最後は、バラバラにしてしまったのでした。
そして、しばらくして今度は、お家からBちゃんが持ってきてくれた
20センチくらいに切ったジャスミンの茎を取り上げて、
これまたわたしの顔をみつめながら、茎を小さく折り、
花をちぎり、最後はゴミ箱にポイ!と、捨ててしまったのです。
ニヤニヤしながら・・・・・・
わたしは、とても悲しく複雑な気持ちになりました。
「じょうだんですよ。びっくりしたでしょう。はい!」と言って、
ジャスミンを返してくれて、一緒に花瓶に挿せればよかったのですが、
もうすでにジャスミンは、ゴミ箱の中。
Aちゃんの心の中を想像しながら、わたしは園庭を悲しい気持ちで歩いていました。
すると、Bちゃんと仲間がやってきて、
「なおこせんせい、お水に入れてあげた?」と聞くではありませんか。
わたしは、泣きそうになりながら、仕方なく、
「それがね、ごめんね・・・・ぐちゃぐちゃにされたんだ・・・・」
と、ありのままを伝えました。
すると当然のことながら、「だれが?!」と、声をそろえて聞いてきたので、
「責めないであげてね。Aちゃん。・・・でもね、わかるかな、
かまって欲しくて、わざとやったんだと思うんだ・・・」
ためらいつつも、わたしの戸惑いをありのまま伝えました。
すると、「わかる。」と、Cちゃん。
わたしは、ゴミ箱のふたを開けて、少しだけ残っていたジャスミンの花を
Bちゃんに返しました。
その後です。
突然、Dちゃんがわたしのところに駆け寄ってきて、
「なおこせんせい!たいへん!Aちゃんがてつぼうであたまぶつけた!」
わたしも大慌てで鉄棒に走りより、Aちゃんを探しました。
すると、泣きもせず鉄棒を握ったまま立ち尽くしていたAちゃん。
見ると、おでこが赤く腫れていました。
状況を聞いて、保冷剤やひえピタで処置をしてあげていると、
なんと、ジャスミンのBちゃんとCちゃんがやってきて、
「だいじょうぶ??」と、それはそれは優しく、いたわるではありませんか。
驚きました。
あのジャスミンのことは、何も言わずに、ただただ優しかったのです。
何となく満たされず、わたしを試してみたかったのかもしれないAちゃんの気持ちは、
優しくなって、その後も元気に遊んでいました。
Bちゃんたちも、
折れてしまったジャスミンの茎は、かみさまに天で治してもらうんだ、
なんて言いながら、楽しそうに遊んでいました。
わたしも、5センチほどに小さくなったジャスミンを
カップに挿して家の前に飾ったのでした。


お花のいのちや、相手を喜ばせようとする気持ちはもちろん尊いのですが、
どちらにしても、自分の視点でしか考えられないわたしたち。
だからいつも、相手を受け入れるとは、どうすることなのか・・・・
それだけを柔軟に考えられる心が大切なのではないかと思います。
こどもたちの姿から、わたしはそんなことを教えられました。



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[ 2013/05/03 18:17 ] 保育 | TB(-) | CM(-)


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