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こどものための・・・・

『保育所にあずけたい子どもの数が増え・・・』
今朝の朝日新聞の記事に傍線を引きました。
さまざまな事情はあると思いますが、
大人の都合で、こどもを預けられさえすればそれで良い、とも受け取られる、
施設の整備や、保育者の確保のみに言及している国の動きに
大きな危機感を抱き続けています。

尊いこどもひとりが育つ場所、出会う保育者は、こども自身が選ぶことはできません。
だから、大人は国は『こどものための』良い教育を保証することから外れないことを
常に、最優先しなければいけないと思います。


さて、新しい生活を始めた善隣のこどもたち。
ももさんは、なみだ目でお母さんにだっこしてもらって、門を入っていくものの、
先生の腕の中で涙は乾き、にこにこと遊び始めています。
もうすでに、ここにお母さんはいないけど安心して楽しくあそべる!!
ということがわかっているようです。
どろんこTシャツに着替えさせてもらって、
どろどろをスコップですくっては、ペットボトルの小さな口に一生懸命に運んでいたり、
お姉ちゃんたちの大縄を跳ぶ列にちょこんと並んで、
順番がきたら、ピョンピョン跳んだり、
お部屋の中でも、ピクニックごっこを始めたり、
油ねんどで好きなものを作ったり・・・・・・・
わたしたちも驚くほど、幼稚園を楽しんでいます。

さくらさんは、今までは一番小さいクラスで、先生たちがすぐ横にいたはずなのに、
自分たちよりも、ちいさなももさんが入ってきて、
先生たちもその人たちにかまっていることに、戸惑いを感じているようです。
もちろん、大きくなったんだ!という自信と自覚は持っているのですが、
だからこそ、体と心の間のすきまに風が吹きぬけているような感じなのでしょう。
そんな中、木曜日からお弁当が始まって、
先生たちと、ゆっくり午後まで遊べるようになったので、
大好きな戦いごっこやお家ごっこ、ブランコやどろだんご作りも
先生たちとたっぷり楽しんでいます。
連休明けにももさんのお弁当が始まるまでは、
さくら・ひまわりのペースで午後の生活を作っていきます。

ところで、ひまわりさんは、園全部をぼくたちのものにしよう、と、
テラスで、礼拝堂で、ホールでお弁当を食べたりして、活動範囲を広げています。
そして、木曜日には、園を飛び出して、等々力渓谷に冒険にでかけました。
道路は上手く歩けるのか、渓谷の狭くてどろどろの道をどんな風に歩くのか・・・・
やってみないとわからないのが正直な思いでした。
でも、わたしたちの予想を越えて、楽しく安全に渓谷に到着し、
たくましく、おもしろく渓谷を歩きました。
普通の歩道よりも、歩きにくそうな飛び石を選んで進みながら、
「こわい、こわい・・・」と、わたしの腕につかまったみいちゃん。
「こわいから楽しいんだよね。ドキドキするの楽しいよね。」
とか言いながら、わたしも一緒に歩きました。
するとそのうち、「もういっかいいこう!!」と、
何度も橋を渡って、飛び石を跳んで、と冒険していました。
「こんどは、おべんとうをもってきて、ずーっとここであそんでいたい!」
と、ちいちゃん。
わたしも調子に乗って、「ここにようちえんをもってきたいね。」
なんて言いながら、緑の渓谷を楽しみました。

ペコペコのお腹を抱えて園に戻ってお弁当をあっと言う間に食べてから、
いつものように庭に飛び出したひまわりさん。
いつもと違って、砂場ではなく、ひまわり組の前で『工事』を始めていました。
硬い地面をシャベルで掘っては水を流しているうち、聞こえてきたのは、
「とどろきけいこくだよ!」
狭くなったり、広くなったりしながら盛った土の間を水が流れている様は、
上から見る等々力渓谷でした。
「もう、すなばはももさんにゆずってあげる。あしたもとどろきけいこくつくろう。」
そう言って帰ったこどもたち。
確かに、渓谷は砂場には入りきれませんでした。
翌日も、すみちゃんとたつくんは、朝から渓谷づくり。
お帰りの時には、ひまわり組の前から、砂場まで続く等々力渓谷ができあがっていました。
実は、前日の冒険では、まず等々力駅の近くまで行き、
階段を下りて、渓谷の端から川に沿って歩いたのです。
だから、そんな渓谷を幼稚園に自分の手で作るのは、どんなに楽しかったでしょうか。

『こどものための・・・・』
だから、こどもが中心。
だから、ひとりひとりに合った遊びや活動内容があります。
だから、こどもの思いに寄り添い、成長する力を信じて共に歩む保育者がいます。
大切なお子さんを預かる場所は、本来、そんな場所であって欲しいですよね。
でも、それらは、簡単には創れないのです。
わたし自身、14年かかってようやくここまでです。
そして、親だって、時間をかけてこどもと共に、いや、こどもに育てられるのです。
だから、こどもをあずける場所を探すよりも、
こどもと一緒にいて、せっかくの成長するチャンスを自分のものにして欲しいな、と思います。



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[ 2013/04/20 15:27 ] 保育 | TB(-) | CM(-)


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