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もう一度春

春一番が吹いて、一気に暖かい日が増えるとともに、
冬中半そでで通したどうちゃんとたもつくんだけでなく、
半そでで登園するひまわりさんが増えていきました。
なにしろ、ひまわり組は、仲間が集まればまず『こおりおに』。
先生が準備できれば、待ってましたとばかりにテラスに上がって、
ドッヂボールに汗を流していたのです。
今まで別々の遊びをしていた人も、ドッヂボールの楽しさに目覚めて、
ほとんど毎日全員で、真剣勝負を繰り広げていました。

そこで、急遽お母さんとの交流試合を計画しました。
わたしは、こどもチームに入るね、と約束していたのですが、
当日は、かのんちゃんと春のお花調べをしていて、テラスに上がることはできませんでした。
でも、わたしがジャングルジムの上から眺めていても、誰も気づかない程の熱中ぶり。
試合後、「どうだった?!」と、ここみちゃんに聞くと、「まけた・・・・・」
あらあらみんな沈んでいます。
そしてお母さんは、「先生!大人気ないけど勝っちゃいました!ハハハハハハハ!」
後で聞くと、悔しくて、家で泣いた人もいたそうです。
でも、対等に遊べるなんて、ももさんの頃は考えられなかったと思います。
もちろん、翌日もドッヂボールには益々気合が入っていました。


この最後の一ヶ月、こどもたちの遊びは広く深くなっていました。
わたしたちは、この流れを止めたくなくて、二つの決断をしました。
ホールにおひなさまの七段飾りを出さないことと、卒園製作をしないこと。
わたしが善隣に来て、初めての決断でしたが、そうすることに必然性を感じる程、
こども達の成長と、先生たちの柔軟性を感じたのでした。
ホールでの遊びの広がりをそのままにしたくて、七段飾りを止めて、
玄関におびなとめびなだけを飾りました。
残り少ない園での時間を 一人一人が大切にしている遊びと、
ゲームなどの年齢を超えた遊びに費やすために、
こちらが設定する卒園前の最後の製作は、見送りました。

その決断は、大正解。
遊びは、最後の日までいつも通り継続し、この続きは春やすみのあとね、で一端休止。
みんなで過ごすお別れ会の準備も、例年以上に思いを込めて、丁寧にできました。
年度の最後が駆け足にならないように一日一日、大切に過ごしたい、と思っていたので、
とてもよかったと思います。


さて、終了日の朝、注意深く桜の枝をみつめていたら、
つぼみが開きかけているのをみつけました。
もう?!はやすぎ・・・・・
うれしいけど戸惑いました。
こどもたちとの一年間ももうおわり。はやすぎます。
翌日の卒園式でも、成長したひまわりさんをいよいよ送り出さなければなりませんでした。
一人一人に修了証書を手渡しながら、その堂々とした美しい姿に見とれ、
「時間よ、止まれ!」という心境でした。
涙涙のお母さん方の、ここまでの苦労が少しだけ報われるような感動の瞬間、
送り出さなければならないわたしの、こどもたちを味わうささやかな瞬間を
こどもたちからプレゼントしてもらったような気が、今はしています。
だってこどもたちは、もう一歩前に進んでいるのですから。

春の度に味わうこの寂しさと感動は、必ず次への希望とエネルギーに変えられていきます。
でも、涙で腫れたまぶたがもとに戻るまでは(花粉症だし・・・)
少しだけ休んで、ゆっくりまた始めたいと思います。





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[ 2013/03/17 18:32 ] 保育 | TB(-) | CM(-)


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