はっぱ

「おはよう。」と同時に差し出されるともくんの手には、
黄色いいちょうのはっぱ。
それから、かえでのはっぱや、真っ赤な何かのはっぱ。
こどもたちは、毎朝、プレゼントを持ってきてくれます。
確かに、この季節にしか見ることのできないきれいな色のはっぱは、宝物です。
もう、何年も前に、ななこちゃんがくれた茶色のはっぱは、
色は変わってしまったけど、かわいい絵が描かれているので、
今もリビングに飾っています。

善隣の庭には、桜・青桐・サルスベリ・ニセアカシアなどの木があるので、
黄色やオレンジ色や赤の美しいはっぱの宝物が順番に舞うこの季節がわたしは大好きです。
色とりどりのはっぱを太鼓橋の下に敷き詰めておいてあげると、
こどもたちは、太鼓橋にぶらさがっては、はっぱのじゅうたん目掛けて飛び降りていきます。
一枚一枚丁寧に拾っては、テーブルに並べて、どろのケーキをのせるお皿にする人もいます。
おすしのネタにする人もいます。
時間が経つと色が変わってしまって、見る影もなくなってしまいますが、
はっぱは、瞬間瞬間にすばらしいおもちゃにもなります。

でも、みんなは、夜のはっぱの楽しみ方は知らないでしょう。
実は、月明かりの中で桜の木を見上げると、お花見をしている気分が味わえるのです。
大きな木がまとう散っていくはっぱは、春、咲き始めた桜の花に似て見えるのです。
肌に感じるひんやりとした空気も似ていて、
わたしは、春のあの新鮮な気持ちを思い出すのです。

サルスベリも、ニセアカシアも、そして桜もそろそろ裸になってきて、
最後に大きな青桐のはっぱが散り始めています。
ちょっと前は、落ちてくるのが待ちきれなくて、
幹にぶらさがってはっぱを取って、
りゅうとくんやたくみくんと傘にして遊んだりもしました。
でも、先週からは、風が吹くたびにガサガサと、はっぱが落ちてくるのでした。
するとこどもたちは、おおあわてで長い茎のついたはっぱを集め始め、
花束のようにして抱えて遊んでいました。
でも、次第に拾うのが追いつかない程たくさん落ちてきて、
庭がはっぱで覆われてしまうと、後は、パリパリと踏んづけるので、
はっぱは粉々になってしまいます。
わたしも小学校へ行くかえでの並木道を 
落ち葉を踏むパリパリという音を楽しみながら歩いたことを
なつかしく思い出していました。
はっぱを粉々にしちゃうのも、また楽しいものです。

秋から冬へ。
庭の木々は丸裸になって寒そうです。
でも、木の中では次の命の準備が始まっているのでしょう。
すべてが止まってしまったように見えて、春に向かって前進する冬。
こどもたちと一緒に、じっくりと過ごしていきたいです。

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[ 2012/12/02 20:01 ] 保育 | TB(-) | CM(-)