秋の園庭

例年なら、とっくに終わってしまっている花壇のインパチェンスが、
今年は、赤・オレンジ・ピンク・うすもも・白などの花を付けて満開です。
この花は、ビニール袋に摘んで水を入れて作る「色水」に最適。
でも、むやみやたらにお花を摘んで欲しくはないので、
「枯れてきてるのを取ろうね。」と、時々伝えてきました。
ですから、いきいきと満開に咲いているお花を見ても、
「とれるのがない・・・」と、困っている人もいて、
だからお花が終わらないのか・・・と、こどもたちの優しい気持ちをうれしく思いながらも、
「たくさん咲いてるから、少し分けてもらってもいいんじゃない?」と、わたし。
先日は、ビニール袋の上から、一生懸命にはなびらをつぶしている
もも組のるいくんの隣に座って、ひまわり組のじゅんくんが手伝ってあげていました。
うっすらと青く染まった色水の袋に穴を開けて、紙コップに移すと、
「ジュース」のできあがり。
他にも、ピンクのジュース・紫のジュースができていました。
さて、わたしが職員室にいた時、こうじくんとじゅんくんが、
目を輝かせながら入ってきて、もったいぶりながら言いました。
「なおこせんせい、すごいものがあるよ。」
「えっ?見に行こうか?」
「ううん、ここにある。」
そして、背中の後ろから取り出したのは、「ぎゅうにゅう」
「あっわかった!白い線の粉でしょう。」
「あったりー!」
大喜びで、走っていきました。

先週は、毎日白線で道を描き、車やスクーターを走らせるのを楽しみました。
車が好きなえいじくんの考えた遊びです。
横断歩道や信号機、駐車場やコンビ二、ガソリンスタンドなどを作っていくと、
その度に遊びに関わる人が増え、
園庭のドラマが、展開していくのでした。

その道のすぐ横では、地面を古い釘で掻いて粘土質の土を掘り出し、
ひかるちゃんがどろだんごを作り始めていました。
すぐに、2人・3人・4人と仲間が増え、頭を寄せ合って黙々とどろだんごを作っていました。

そうした園庭をすごい勢いで横切るのは、「どろけい」をしているひまわりさん。
担任によると、「Xどろけい」とか言っているらしく、
自分達で作ったルールで、たったひとりの警察役がどろぼうたちを追いかけるのですが、
どろぼうのすみかは滑り台の上。
いひひ、とばかりに高い所から見下ろすのは愉快なことでしょう。

さて、砂場でも一週間同じメンバーで「工事」が続いていました。
そして、木曜日には、小さな砂場のほとりに深い溝が掘られ、
掘った砂でできた山には、パイプやじょうごなどが複雑に突き刺してありました。
翌日の金曜日。
「きょうもこうじなんだ。ひろこちゃんもはいったんだ。どんなにこわされても、またつくるから、いいもん。」と、すみねちゃん。
「うん。うん。」と、まことくんも、えいたくんも、さとしくんも満足顔でした。
ひろこちゃんは、黙々とスコップで溝を掘り続けていて、
お片づけの頃には砂場をぐるりと囲むように完成していました。
わたしは、それだけで静かに感動していたのですが、
こどもたちは、パイプから流れ落ちる水のゆくえに興味津々でした。


同じ遊びを友達と一週間続けることができるようになるということは、
力が付いてきた証拠です。
想像力・集中力・コミュニケーション力などなど・・・
運動会も終わった秋の深まる頃、
こどもたちの心の成長が園庭でもお部屋でも見えてきて、
とてもおもしろい季節です。


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[ 2012/10/28 22:01 ] 保育 | TB(-) | CM(-)