丸いテーブル

日に日に、ももさんも幼稚園に慣れ、
力の抜けた笑顔が、見られるようになってきました。

雨の朝、ホールをぶらぶらしていたら、
みさとくんがやってきて、ボタンかけあそびのピザを差し出して、「どうぞ。」
「ありがとう。」と、わたしは床に座り込みました。
以前、お母さんたちが作ってくださった、フエルトのおもちゃです。
オリーブやピーマンに見立てたボタンをはずすと、ピザが4切れに分けられるのです。
みさとくんは、なんとかボタンをはずそうとするのですが、ちょっと難しいよう。
すると、横にいためいちゃんが、「やってあげる。」と、受け取って、はずしてくれました。
その間に、わたしは思い立って、隣の部屋から丸いテーブルを持ってきました。
母が使っていた物を 譲り受けたのです。

キュッ、と音を立ててテーブルを広げてあげると、みさとくんもめいちゃんも、目を輝かせました。
そして、ピザを分けるのが早いか、すぐに、離れたところでおままごとをしていた人も、
ドレスを着て、お姫様になっていた人も、無言でやってきて、テーブルのまわりに座り込みました。
「いっしょに食べよう!」
あっと言う間にテーブルの上は、ごちそうでいっぱいになり、7人も8人もの人が丸くなっていました。

「おいしいね」「アイスクリームですよ」「スプーンはありますか」「あっ、ここにあるよ」
「おべんとうをもってきました」「ありがとう」・・・・・・
ちいさな丸いテーブルのまわりでは、笑顔のパーティが繰り広げられました。

丸いテーブルは、誰でもどこからでも加わわれて、いいなと思いました。
そして、小さなテーブルがあるだけで、人はつながろうとするんだな、と思いました。

人と人がつながり合うためにある、善隣幼稚園。
こどもたちは、毎日、つながる楽しさを発見しています。





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[ 2012/04/28 16:44 ] 保育 | TB(-) | CM(-)