クリスマス会で

今年も温かいクリスマス会でした。

善隣のクリスマス会は、イエスさまがお生まれになったときの物語を綴る、
ページェント(降誕劇)を こどもたち全員で演じるのがメインです。
年長がひとりひとり役を演じ、年中がお星さまになって合唱や合奏を4曲ぐらい披露し、
年少が羊さん役で歌を披露します。

3学年かけて作り上げていくので、ひまわり(年長)になると、
「せんせい、わすれてるでしょう!ページェント、いつやるの!!」と、
もったいぶっている担任のおしりをたたき始めます。
今年も、11月の中ごろから、好きな役になってページェントごっこを始めました。
それから4日間、何の役をするか、小さな、でも真剣な話し合いが繰り広げられたようです。
やりたい役が重なっても、じゃんけんはやめようね、と担任。
どうしてその役がやりたいのかを訴え、友達の意見も聞きながら、互いに納得してこどもたちが
決めていきました。
話し合っていくうちに、役のイメージがはっきりしてきて、
思い違いに気がついて、あっさりと友達に譲った人。
最初は、遠慮して別の役をしたいと言っていたけど、
本心ではないことにお母さんが気づき、その励ましもあって、自分の思いをはっきりと伝えることのできた人。
みんなで苦労して決めた配役ですから、やる気満々!
毎回、どきどき緊張しながらも楽しいページェントの時間を持ちました。

さくら(年中)さんは、昨年はかわいい羊さんになりましたが、
あれはもう・・・おさない・・・と思ってるようで、
お星さまになって、たくさんの音楽を演奏できることを晴れがましく感じているようでした。
わたしが教えに行くと、胸を張って目を輝かせるのでした。

初めてページェントに出会ったももさん(年少)。
25人それぞれの性格と都合がありますから、みんなで舞台に立つのは一苦労です。
でも、すぐに歌を覚えて声がそろうと、とても歌声に厚みがあってきれいなのです。
そんな経験が少しずつ積み重ねられていく時に、歌う楽しさや、表現することのおもしろさが
身についていくのだと思います。

さて、ようやくみんなでページェントを通したのは、本番4日前。
ピアノ担当のわたしの特権は、舞台の前の客席から見守るこどもたちの表情が見れること。
目を丸くして、口は半開きで、おしりを浮かしながら、ひまわりさんの演技に引き込まれているのです。
飽きてしまう様子は、まったく見られませんでした。

こうして、クリスマス会前日のリハーサルを迎えました。
お母さんがたに公開したこともあって、わたしも緊張しました。
心臓のバクバクいうのが、みんなに聞こえるのではないか、と思うほどでした。
ですから、こどもたちがいつもより表情がこわばっていたり、声が小さかったりしても無理はない、と思いました。
それでも、一生懸命やっているのには、変わりはありません。
この緊張から逃げ出さないで、正面からひとりで向き合っていることに、たくましさを感じました。
それから、気づかされたのは、こどもたちにとっては、毎日が本番だということです。
もちろん、年長ぐらいになると、本番の日は特別ということが経験からわかってきますが、
それまでのどんな時も真剣で、最高の状態なのです。
特に、年齢がさがるほどに、どの瞬間も一生懸命に生きていると思うのです。
ですから、わたしたち大人は、文字通りの「本番」のこどもたちの姿だけを切り取らないようにしたいと思います。
いつも、どんな姿も心にとどめていたいと思います。

そのような思いを共有している保護者のみなさんのあたたかいまなざしの中で、
こどもたちは、良い緊張感の中で、のびのびと表現しました。
わたしも、こどもたちと作り上げる楽しさを味わうことができました。

クリスマス会の2部は、各クラスのお母さんがたの趣向を凝らした出し物の発表でしたが、
みんなでひとつのものを作り出す楽しさと、こどもたちを思う優しさが溢れていました。

「クリスマスは、笑顔が集まる日」と、プログラムに書きましたが、
そのまま、楽しく笑顔のたくさん集まったクリスマス会でした。

スポンサーサイト
[ 2011/12/12 21:42 ] 保育 | TB(-) | CM(-)