お泊り旅行

4月から、みんなで楽しみにして、頭に描いてきたひまわりぐみ(年長)のお泊まり旅行。
いよいよ本番が近づくと、18人18様の反応でした。
当日朝も、「興奮して、あまり眠れていません。」と、少し不安そうなお母さん。
「昨日から、食欲もあまりなく、時々元気もありません。」「ゆうべから、泣いています。」
お母さんのもとから、初めて旅立つ心境は、親子ともどもその状況に立ってみないと予想出来なかったことだと思います。
でも、いざ「いってきます!」とバスに乗り込むと、本来のたくましさが戻ってきました。

夢にまで見た赤い屋根のロッジ。
それは、想像以上のすばらしさだったようで、お城か、秘密基地に入ったかのような喜びようでした。
あいにくの雨でも、まったく関係なく思い切り遊んでいました。
『研究』にはまっていた男の子たちでしたが、ロッジ中を舞台にごっこあそびに夢中でした。
女の子もそれぞれのペースで、工作を楽しんだり、ロフトとリビングを行ったりきたりしながら、
ごっこあそびも楽しんでいました。

オリエンテーリング、自由工作、すいかわり、キャンドルサービス、花火など、
先生たちが趣向を凝らして準備したプログラムすべてを 楽しみつくしました。
また、2日目はなんとかお天気が守られたので、
芝生広場で自由に走り回ったり、虫取りをすることもできました。
山道を探検しながら、珍しい草花やむしに出会うこともできました。

お泊りでは、自分のことは自分でする、ということも大切なテーマですが、
「できない」「やって」と言う場面が、1つもなかったことに驚いています。
おふろでは、自分で髪を洗い、脱いだものをきれいにたたんでいました。
食事もそれぞれ、よろこんでおいしそうに食べ、お布団も協力して敷きました。
帰りの荷作りも自分でがんばり、あたりまえのように自分自分で大きなカバンを抱えて部屋を出ました。

あの、出発直前の不安そうな様子がうそのようですが、
お母さんのもとから、勇気をだして一歩踏み出したからこそ発揮できた力だと思います。
また、ここまでの間に、自立できる力・協力する力・想像する力などが少しずつ少しずつ養われてきたことが
証明されたように思います。
それだけに、お母さんがたもわたしたちもとてもうれしくって、幼稚園に帰ってきた時は涙が溢れました。

それから、目の前を横切る山の霧や、森のにおい、ずるずるすべる山道やはらっぱをかけまわること。
五感で感じた自然は、体験しなければ味わうことができなかったでしょう。

去年も思いました。なんでこんなに時間とエネルギーを使い、しかも大切なお子さんをお預かりして、
いのちがけでお泊り旅行に出かけるのかと。
(行き先は御殿場のYMCA東山荘)
そして、無事連れ帰ってやっぱり確信するのです。
こどもたちのためなのだ、と。
そして、信頼関係の上に積み上げられ、本物に出会って欲しいと願う善隣らしい保育が繰り広げられるためなのだと。
信頼して委ねてくださっているお母さんがたに、心から感謝です!!!
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[ 2011/07/09 16:54 ] 保育 | TB(-) | CM(-)