つくってこわして

今年度2回目の保育参観がありました。
その感想を母の会の役員会でお聞きしたところ、
「箱積み木で一生懸命につくったお家で遊んだあと、
『こわさないでね』と紙に書いて貼ってるんですよね。
でも、ホールを使わなきゃいけなくなったら、あっさりと壊してるんです。
すごいなあ、と思って・・・・・
わたしだったら、大切なものをあんなに簡単に壊せないなあ、と思って・・・・
こどもはすごい、と思いました。」
そんなことを言ってくださったお母さんがおられました。

そうです。
熱中して一生懸命に作って遊んだ愛着のあるものでも、
こどもたちは、時が来たら作り替えたり、壊されて作り直したりを繰り返しています。
その姿は、愛着のあるものを手放すことの苦手なわたしたち大人から見ると、
驚きに映ります。

2週間前から、はぎれやひもを好きに使って『へんしんごっこ』なるものが続いています。
忍者や天使やマリヤやお姫様に思い思いに変身してあそんでいます。
そこから、階段を舞台に見立てて『ページェントごっこ』が始まったり、
大きな段ボールをつなげて作った『隠れ家ごっこ』につながったりして、
わたしが『へんしんごっこのぬの』と張り紙をしたケースは、今も活躍しています。
1週間前からは、段ボールを長くつなげた『おばけやしきごっこ』も続いています。
スズランテープを張り付けて水が流れてくる仕掛けにしたり、
新聞紙や色画用紙をちぎって、葉っぱが頭の上から降ってくるしかけにしたりと、
次から次へと浮かんでくるアイディアを形にするのに、忙しそうにこどもたちは遊んでいます。

これらの遊びはすべて、壊そうと思えば簡単に壊すことのできるような材料だからこそ、
壊れたら、またもっとおもしろいアイディアを思いついて、直したり、作り替えたりしながら、
いつまでも、そしてだんだんともっと多くの友達がおもしろがって遊べていっているのだと思います。
そして、その根底には、壊れたらまた作ればいい、やりなおせばいい・・・・・・
という確信があるのだと思います。

可塑性のあるおもちゃがこどもの想像力や創造する力を育てますが、
壊れても、失敗しても大丈夫!やりなおせる!
という信頼感やこころの優しさやたくましさまでも育ててくれるのか、
と、気づかせてもらいます。


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[ 2016/02/06 14:51 ] 保育 | TB(-) | CM(-)