夏に聴いた声

夏季保育にこどもたちが帰ってきました。
前のように、わたしの背中に飛びついてくる人もいれば、
1学期には見せなかったような、照れくさそうな表情で、
おかあさんに隠れるようにして、門をくぐっていく人もいました。
そして、おかあさんと別れる瞬間に、堰を切ったかのように大きな声で泣きはじめたのでした。
おかあさんは、わたしと目を合わせて、「???・・・」
今まで泣いたことなんてなかったのに・・・・
赤ちゃん返り?・・・・

でも、夏休みの間にもおかあさんとたっぷり遊んで、
いろんな経験をしながら成長したからこそ、前とは違う姿を見せるようになったのだと思います。
前よりも力を付けたこども自身が、前と同じ幼稚園に戻った時に感じた戸惑いなのだと思います。
だから、おとなはそのありのままの姿を受け止めてあげさえすれば、
こどもは時間とともに、戸惑いを乗り越えて前へ進んでいくと思います。

さて、わたしも夏の間にたっぷり遊んで、おいしいものをたっぷり食べて、
成長(?)したみたいです。
特に、こどもたちに自慢したい夏の経験は、SLに乗ったこと!
今年は、猫のミドリの体調を考えて、わたしはミドリと一緒に実家の広島にとどまることにしたため、
二日間だけミドリを実家に預けて、ひとりで熊本に合流した、というわけです。
それでせっかくだから、と奇跡的に予約できた『SL人吉』に乗って、
一人旅を満喫したのでした。
もともと鉄道に、それほど興味があるわけでなく、
早く快適な旅ができさえすれば良し、と思う方だったのですが、
機関車の魅力を知ってしまいました。

黒く堂々とした面構え。
力強い走りっぷり。
ゴトン ゴトン ゴトン・・・・ ゴトン ゴトン ゴトン・・・・ゴトン ゴトン ゴトン・・・・と
4拍子でゆったりと体に響く音。
ヒュー ヒュー・・・・と、優しく聞こえてくる汽笛。
鼻をくすぐる煙のにおい。

すべてが新鮮でした。
一緒に揺られている乗客のひとたちも自然と笑顔になっていて、
席を囲んだ方たちとは、お友達になってしまいました。
みんなでゆっくり楽しみながら、前に進んでいこうよ・・・・・・
そんな『声』が聴こえてくるような旅でした。

帰りの新幹線のゴー――――――――――!!
という音が、ただただ耳鳴りのように、無機質に感じられたのでしたが、
乗り物の『声』を聴いたのは、初めてだったように思います。

こどもの声を聴く、保護者の声を聴く、先生たちの声を聴く・・・・
声にならない声を聴く、というのは、
立ち止まり、ゆっくりと耳を傾けて自分の心に問いかけなければ、
聴こえてこないのかもしれません。




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[ 2015/08/29 12:42 ] 保育 | TB(-) | CM(-)