月別アーカイブ  [ 2017年03月 ] 

そつえん

また、こどもたちを送り出さなければならない日を迎えました。
笑顔の中に、少し寂しさをにじませていたひまわりさん。
それは、だいすきな真乃先生と、いよいよお別れしなければならない、
ということが大きいようでした。
そして、好きなこと、楽しいことで詰まった善隣を離れがたい気持ちも、
よく伝わりました。

最後の一週間は、みんな気持ちの赴くまま、
日替わりのように、時を惜しむように遊んでいました。
あの『あな』はどうなったかというと、
なりくんが、突然、必死で再び掘り始めた日がありました。
泥棒が幼稚園に現れた時、わたしが危険を察知して、
この穴に飛び込み、地下トンネルを通って、
外まで逃げられるように、と、掘っていたそうです。
もう、卒園まで時間がない、と感じたのか、
ある日突然、必死で掘って・・・・
でも、翌日は、ともだちと砂場に山や川を作っては、
水を流しながら、必死で遊んでいました。
その翌日からは、ホールに箱積み木で家を作り、
ともだちとすみかのようにして遊び・・・・・


こどもには、思いつくままあそび、やすみ、
またあそべるような、自由な時間と場所が必要です。
昔よりもこどたちを囲む環境が、不自由になってきた現代だからこそ、
幼稚園はその時間と場所を保証する、貴重な所でなければなりません。
善隣のこどもたちも、お母さんがたも、
そのことをよくわかってくださっているからこそ、
ここを離れることを寂しく思って下さるのだと思います。


卒園を前にして、わたしはなりくんと交渉しました。
この『あな』を4月に入ってくる小さなももさんがケガをしないように、
埋めてもいいだろうか・・・ということでした。
「だめ!ぜったいだめ!ぼくのたのしいおもいでが、かなしいおもいでになる!」
なりくんは、ずっとわたしに訴え続けました。
園庭がもう少し広ければこのデコボコ、とってもいいんだけど、
3学期はいいんだけど、1学期はちょっと・・・・・
気の弱い園長の判断でした。
「なりくん、わたしにまかせてくれないかなあ・・・」
「いやだ。」
「このあなはなりくんのこころの中にずっと残るとおもうよ。」
「いやだ。」・・・・・

こんなやり取りを繰り返しながら迎えた卒園式の日でした。
園庭を去る最後のひとりになったなりくん。
笑顔で『あな』と一緒に写真を撮り、
「いいよ。」と言ってくれました。


4月の新スタートを迎えるまで2週間。
こどもたちの成長の足跡が刻まれた、
この園庭を眺めながら、こどもたちにとって、
何が一番大切なのか・・・・・・・・????
思い巡らそうと思います。
そして、卒園したこどもたちもまた、
自分の残した確かな足跡を土台にして、
今、したいことと、するべきことをちゃんと見分けながら、
一番大切なことを選び、
堂々と、前へと進んで欲しいと思います。

そつえん、おめでとう!!!!!



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[ 2017/03/20 11:49 ] 保育 | TB(-) | CM(-)