月別アーカイブ  [ 2013年10月 ] 

本当の運動会

夏のような暑い土曜日。
玉堤小学校の広い広い校庭で、『本当の運動会』をしました。
幼稚園の小さな園庭でする運動会の入場行進や玉いれは、
『ミニミニミニミニ運動会』と、ミニを4回も付けなきゃいけない、
と、ゆうかちゃんに言われていました。

今年の運動会のテーマは、『主役はきみだ!レッツチャレンジ!!』
こどもたちだけでなく、運動会に集まった保護者の方々も、
わたしたち保育者も、主役として主体的に活躍し、楽しもう、という趣旨でした。
そして、参加者同士の距離の近い、温かくリラックスした運動会になることを願っていました。
そのためにはまず、こどもたちの毎日が、自分らしく、主体的であることが大切でした。
ともすると運動会前は、あれもこれも上手にできるようにしなければ、と、
こどもたちに対して力が入ってしまい、だんだんと、
こどもと先生の心の距離ができてしまうことがあります。
でも、貴重な幼稚園での時間は、こどもひとりひとりのものですから、
いつも通りの好きな遊びを心ゆくまで楽しめなくて、
何が『主役はきみだ!』でしょうか。
だから、この1ヶ月半をこどもたちは活発に、楽しくすごしてきました。
そして、運動会も自然体でした。

そんな空気の中で、ももさんは、思い思いに作った動物のお面を被ってピクニック。
平均台のこみちを歩き、巧技台の丘を越え、フープの波をくぐって動物島に到着。
最後は、みんなで楽しいダンスをしました。
生まれて初めてのたくさんの人の前でやる運動会が、プレッシャーを感じずに、
楽しめるように、と担任は、細やかな配慮をもって導いていきました。

さくらさんは、大好きな忍者ごっこから始まった忍者の修行のような巧技台。
最後に、自分の得意技を披露した後、
みんなでパラバルーンの演技をしました。
このパラバルーンは、さくらさんみんなの意欲を引き出しました。
恥ずかしさや自信の無さは吹っ飛んで、みんなで力を合わせてこそ味わえる
パラバルーンの楽しさを見つけました。

ひまわりさんは、司会や競技のお手伝いなど、
ひとり一役で運動会を運営しました。
リレーの楽しさや負ける悔しさを味わい、
鉄棒や跳び箱やマット運動など、積み重ねてきた技を
いつも通りに披露しました。
そして、わたしが、感動に涙してしまったのが組体操でした。
こどもたちは、昨日できなかったことが、今日できるようになるんだ、
ということを目の前で見せてくれました。
「○○くん、やるじゃない。」技を決めながら、
小さな声で言っている人もいました。
最後のクラス全員の技、ドミノ倒しは、
最初のうちは、両膝をつくのも痛くて、顔を歪め、
背後の人から順順に倒れていくのを待ちきれずにさっさと倒れてまっていましたが、
本番では仲間を信じて待ち、膝の痛みを共有できるようになっていました。
一日一日の積み重ねの内に、こどもたちは心と体に力を付けていき、
時が満ちると、できるようになっていくのです。
ただわたしたちは、寄り添って待てばいいんだ、と教えられました。

汗と日焼けと砂ぼこりと笑顔、そして、大人はなみだで顔を汚した、
あついあつい運動会でした。









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[ 2013/10/14 23:08 ] 保育 | TB(-) | CM(-)