月別アーカイブ  [ 2013年03月 ] 

もう一度春

春一番が吹いて、一気に暖かい日が増えるとともに、
冬中半そでで通したどうちゃんとたもつくんだけでなく、
半そでで登園するひまわりさんが増えていきました。
なにしろ、ひまわり組は、仲間が集まればまず『こおりおに』。
先生が準備できれば、待ってましたとばかりにテラスに上がって、
ドッヂボールに汗を流していたのです。
今まで別々の遊びをしていた人も、ドッヂボールの楽しさに目覚めて、
ほとんど毎日全員で、真剣勝負を繰り広げていました。

そこで、急遽お母さんとの交流試合を計画しました。
わたしは、こどもチームに入るね、と約束していたのですが、
当日は、かのんちゃんと春のお花調べをしていて、テラスに上がることはできませんでした。
でも、わたしがジャングルジムの上から眺めていても、誰も気づかない程の熱中ぶり。
試合後、「どうだった?!」と、ここみちゃんに聞くと、「まけた・・・・・」
あらあらみんな沈んでいます。
そしてお母さんは、「先生!大人気ないけど勝っちゃいました!ハハハハハハハ!」
後で聞くと、悔しくて、家で泣いた人もいたそうです。
でも、対等に遊べるなんて、ももさんの頃は考えられなかったと思います。
もちろん、翌日もドッヂボールには益々気合が入っていました。


この最後の一ヶ月、こどもたちの遊びは広く深くなっていました。
わたしたちは、この流れを止めたくなくて、二つの決断をしました。
ホールにおひなさまの七段飾りを出さないことと、卒園製作をしないこと。
わたしが善隣に来て、初めての決断でしたが、そうすることに必然性を感じる程、
こども達の成長と、先生たちの柔軟性を感じたのでした。
ホールでの遊びの広がりをそのままにしたくて、七段飾りを止めて、
玄関におびなとめびなだけを飾りました。
残り少ない園での時間を 一人一人が大切にしている遊びと、
ゲームなどの年齢を超えた遊びに費やすために、
こちらが設定する卒園前の最後の製作は、見送りました。

その決断は、大正解。
遊びは、最後の日までいつも通り継続し、この続きは春やすみのあとね、で一端休止。
みんなで過ごすお別れ会の準備も、例年以上に思いを込めて、丁寧にできました。
年度の最後が駆け足にならないように一日一日、大切に過ごしたい、と思っていたので、
とてもよかったと思います。


さて、終了日の朝、注意深く桜の枝をみつめていたら、
つぼみが開きかけているのをみつけました。
もう?!はやすぎ・・・・・
うれしいけど戸惑いました。
こどもたちとの一年間ももうおわり。はやすぎます。
翌日の卒園式でも、成長したひまわりさんをいよいよ送り出さなければなりませんでした。
一人一人に修了証書を手渡しながら、その堂々とした美しい姿に見とれ、
「時間よ、止まれ!」という心境でした。
涙涙のお母さん方の、ここまでの苦労が少しだけ報われるような感動の瞬間、
送り出さなければならないわたしの、こどもたちを味わうささやかな瞬間を
こどもたちからプレゼントしてもらったような気が、今はしています。
だってこどもたちは、もう一歩前に進んでいるのですから。

春の度に味わうこの寂しさと感動は、必ず次への希望とエネルギーに変えられていきます。
でも、涙で腫れたまぶたがもとに戻るまでは(花粉症だし・・・)
少しだけ休んで、ゆっくりまた始めたいと思います。





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[ 2013/03/17 18:32 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

春一番

「なおこせんせい!ふきのとうだよ!」
登園するなり、てのひらにのせた黄緑色のふきのとうを見せてくれたしょうちゃん。
「わー!すごいね。ようちえんにはね、ふくじゅそうが咲いてるよ。」
「へー!!」

さて、しばらくしてかのんちゃんと大縄をしていたわたしに、
「なおこせんせい、きて!」と、またしょうちゃん。
連れて行かれたのは、ブランコの向こうでした。
「なんだっけ・・・・・」「ふくじゅそう?」「うん。あったよ。」
しょうちゃんは、小さな黄色い福寿草をみつけて、得意げでした。
一緒にいたこうせいくんも興味津々。
「さっきのふきのとう、カップにお水入れて飾っておいたよ。」と伝えると、
二人ともうれしそうに行動を開始しました。

わたしの方は、また大縄に戻って、
今度は、たいきくんの初体験にお付き合い。
お姉ちゃんたちに混じって、『ゆうびんやさん』をする、と言うものだから、
丸を描いてあげて、「ここでピョン、ピョン、と跳ぶんだよ。」と伝え、
縄を回してあげると・・・・・
な・なんと!とても上手に跳ぶではないですか!
見ていたお姉ちゃんたちも、びっくりしていました。
以前からスクーターに乗りながら、ある時は太鼓橋の上から、
ちゃんと観察していたのですね。
当の本人は、当然!とばかりに得意になって何度も跳んで見せていました。
同じももさんがこんなに見事に跳んだのを目にして、
まゆこちゃんも、ゆうなちゃんも、さわちゃんも、ひかるちゃんも
その後、挑戦を始めたのでした。

大縄を回すのは、実は技術が必要です。
跳ぶ人のタイミングを見ながら、リズムを合わせてあげなければなりません。
上手く何回も跳べるのは回し手との協力があってこそです。
最近は、保育者がいなくても、りおんちゃんなど、上手く回せる人も育ってきて、
目と目を合わせ、一体になって大縄を楽しんでいる様子が見られるのも、
この時期ならではの保育の醍醐味です。

さてさて、春を探していたしょうちゃんとこうせいくん。
気がつくと、水道の塀の上にカップを並べていました。
その中には、ふきのとうと福寿草と水仙の芽とパンジー。
かおりをかいでみると、新鮮な春のかおりがしました。
「いいにおい。」しょうちゃんたちも、うっとりして言いました。
なんて、ロマンチックな感性豊かな人たちなのでしょう。

そんなのどかな春を楽しんでいる人がいると思えば、
裸足になって、園庭に水をまいている人たちもいました。
色水を作りたい、と言うりこちゃんにわたしがあげたビニール袋に
2つの小さな穴が開いていたために、水がツーともれてしまって、
乾いた園庭に落書きのような跡ができたのをきっかけに、
ひろこちゃんもみさとちゃんもかのんちゃんも裸足になって
繰り返し水をまいて楽しんでいました。
そしてついには、砂場に作ったまことくん、たいがくん、かなるくんたちの『作品』に、
水を運んで、2つの遊びが1つになったのでした。
少しばかり暖かくなると、こどもたちの遊びは、どんどん広がっていきます。


3月1日。
春一番の吹き荒れるテラスでは、ひまわりさんたちがドッヂボールを
楽しんでいました。




[ 2013/03/02 22:33 ] 保育 | TB(-) | CM(-)