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おわかれ

卒園に、一日一日と近づいていくひまわりさんにとっての禁句は、『おわかれ』と聞いて、
しまった!!と思いました。
23日の最後の園外保育は、『おわかれえんそく』だからです。
でも、今さら小細工をしてもしょうがないので、
そのまんまの『おわかれえんそく』に行ってきました。

出発前、園庭でお祈りをした時、「みんなで行く最後の遠足だね。」と、
わたしはあえて言ってみました。
すると、こどもたちの表情は、ちょっと固まりました。
何かを感じて、考え始めた顔でした。
自然体も大切ですが、あえて、いつもとは違うことを
自分なりに受け止めるということも、悪くないと思ったからです。

さて、最後の遠足の行き先は、羽根木公園のプレーパーク。
もう、8年くらい通っているでしょうか。
毎月、園外にみんなででかけ、広い遊び場で、
からだで遊ぶ力や、遊びを生み出す力を付けて欲しいと思ってきました。
その、総集編として、こどもたちがプレーパークでどれくらい遊べるのか、
試しているようなところもあります。

路線バスに乗り込み、30分で公園付近へ。
そこから2列になって歩いて10分。
みんなで歩くのもお手の物で、あっと言う間に公園に着きました。
最初に遊んだ迷路の公園では、どろどろになっても、
砂まみれになっても、気にもとめずに壁と壁の間の道を
あっちへこっちへと走り回って遊んでいました。

しばらくして、さくらさん・ひまわりさんは隣のプレーパークに移動。
3回目のひまわりさんは、「イエーイ!!」と、大喜びでした。
そして、廃材で作られた不恰好なツリーハウスや滑り台や基地のようなものに
飛びついていきました。
荒削りなそれらの遊具は、普通の公園では考えられない程高かったり不安定だったりして、
危なっかしく見えますが、実はこどもたちは、
自分にできないことは、怖くてやろうとはしないので、
自ら、思い切ってやってみたことに関しては、危険が生じることはめったにないのです。
だから、おとなも手助けはせず、こどもが自分の力に合わせて選ぶ遊びを
信頼して見守る姿勢が試されます。

お弁当をみんなで食べてから、プレーパークで遊び始めたももさんも、
臆することもなく、おもしろそうな遊具に飛びついていました。
とにかく、遊び方は自由。
基地のような小屋の穴から、ギョロッと覗き見ている人。
小屋の中の穴に足をかけてよじ登ろうとする人。
よじ登ったらもっと上に登ろうとする人と、棒に捕まって降りてくる人。
それぞれにおもしろいことを見つけて、たくましく遊ぶ姿に、わたしは大満足でした。

そして、あっと言う間に帰り支度ぎりぎりの時間になってしまい、
「そろそろかえろうかあ。」と声をかけると、「えーーーー!!! もう?!」
「またこようね。」と口々に言いながら、
名残惜しそうに枯葉を踏み踏みプレーパークをあとにしたのでした。


『おわかれ』には寂しい響きがあるけれど、
出会えたからこそ、経験できたからこそ、そこには『おわかれ』が生じます。
そして、次のステップへと進んでいくのです。
幼稚園を卒園する、ということは、こどもにとっても、親にとっても、
いろんな意味での『おわかれ』であり、スタートだと思います。

そのおわかれを惜しむように、園でも必死で遊ぶひまわりさん。
彼らの園での時間を大切にしてあげたい、と思います。






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[ 2013/02/23 22:12 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

北風と共に

北風の吹きすさぶ園庭。
でも、登園するなりのんちゃんは、縄跳びを握り締めて飛び出してきます。
「なおこせんせい!みて!」「うん!!」
そして、わたしの目をジッと見ながら、ピョンピョンピョンピョンと、
自信満々の笑顔で跳んでみせます。
程なくしてまみちゃんもやって来て、
ジャングルジムをスタートに、ダダダダダダダ・・・と、
マラソンを始めます。
冷たい冷たい北風は、2人にとっては良いライバル。
『北風小僧のかんたろう』の歌を思い出し、寒さに向き合いながら、
遊びを広げていくこどもたちのたくましさを感じました。
だから、『こどもは風の子』と言うのでしょうか。

さて、そんな『風の子』たちも、
寒さに、だんだんと鼻水を垂らしながら、肩をすくめ始めました。
なにしろ、わたしはフリースを着ていても寒がっているのに、
こどもたちは、ブラウス1枚なのですから。
で、ジャングルジムにブルーシートをかけよう、ということになりました。
北風に邪魔をされながら、ブルーシートをスズランテープで固定し、
それでもむき出しになっている所には、
取っておいた大きなビニールをありったけ、くくり付けていきました。
「あったかーい!」
庭にでてきたせらちゃんもかおちゃんもひろこちゃんも、大喜びでした。
こうして、おうちごっこが始まったわけですが、
わたしは、大工さん気取りで、かのんちゃんやみーちゃんと相談しながら、
ダンボールを取ってきて、『家』の中に置くテーブルやら、いすやらを作り始めました。
そして、大きなダンボールは、ねこになったかのんちゃんのおうちになりました。

それから1週間、善隣のジャングルジムは、
ブルーシートで覆われているので、お母さんたちには、
「工事かと思っていた・・」と、言われるのですが、
こどもたちのお城になったり、アリエルごっこの舞台になったりしています。


さて、『工事』と言えば、
園庭の中に、暖をとれる場所ができたことには興味を持たず、
ひたすら砂場遊びに熱中している一団がいます。
思い返せば、2学期のいつごろから、毎日この『工事ごっこ』が続いていたでしょうか。
園庭で、場所を替えながら、かーくん、たいがくん、まことくん、すみちゃんは、
黙々と、自分達の世界を広げていました。
最初の内は、どろを山盛りにして、プラスチックの水道管を突き刺し、
上から水を流し込んで、どこかの管から水が噴出してくるのを楽しみながら、
「ガスもれ」と、言って遊んでいると思っていましたが、
ある日、管から噴出す泥水をショベルでグッグッと、溝に送り込みながら、
「しんぞう」とか、「ちだぁ」とか言っているのが耳に入りました。
いよいよ、体の中にまで、入り込んだかぁ、と感動していると、
「ここがおなかでおしっこがでてぇ」と、まあ、彼らは、
ミクロの世界もどんどんと広げていくのでした。

見ているとこの遊びは、「○○をつくろう」と相談しながら進めているのではなく、
外に飛び出し、シャベルを握ったその瞬間にひらめいていくおもしろいことを
みんなで繋げていく遊びにようで、時に、
「だれか、たすけてー」との声を聞いたなおちゃんやこうせいくんが
「いいよ!!」と、張り切って加わったり、
「いーれーてー」と、るいくんが入ってきたり、
まさに即興的で、芸術的なのでした。
だから、いつまでもドキドキワクワクが続いていて、
こんなに寒いのに、スモックをぬらしながら、水を運び、砂場に流し込んでは、
丁寧にどろどろを作って世界を広げていけるのでしょう。

そこで、お母さんたちからの提案。
「長靴も持たせていいでしょうか。」
「いいですねえ。2つあれば、1つ置いててもいいですよ。」
翌日から、長靴をはいた芸術家たちは、足がぬれることを気にしないで、
遊びに励んでいます。
こんなすばらしいこどもたちの背後には、
こんなすばらしいお母さんたちがおられるのですね。


ところで、同じ人たちばかりが砂場を占領しているのは、よろしくない、と思われますか。
それは、こどもたちが、どんな関係で遊んでいるかによります。
『壁』のないはずの園庭に、入りたいのに入っていけないような『壁』を
こどもたちが作っていたら、それを内側からも、外側からも乗り越え、
崩す工夫を一緒にやっていきます。
でも、今、善隣の庭は、互いがおもしろい遊びに出会っているからこそ、
互いを尊重しあって、『壁』を作る必要もなく、満足して遊んでいるような気がします。
ひまわりさんは、どろけいをテラスでするようになってから、
最近は、全員でドッヂボール。
ジャングルジムのお城も、頼まれればももさんに譲ってあげてます。
なわとびをして、体が温まったら、庭の片隅でどろだんごを作ったり、
字隠し(地面に文字を彫って、砂で隠し、相手に指でなぞらせて当てさせる遊び)をしたり。
『壁』のない、でも、それぞれの思いのある遊びは、室内でもまた繰り広げられています。


北風と共に、こどもたちはたくさん遊んで、心は温かく育っています。
[ 2013/02/16 12:42 ] 保育 | TB(-) | CM(-)


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