月別アーカイブ  [ 2011年10月 ] 

運動会その後

まずは運動会の代休が明けた水曜日。

半日の幼稚園をいつものペースで、ゆったりと過ごしたこどもたち。
「あしたは、うんどうかいごっこしようか。何する?」、という担任の投げかけに、
ひまわりぐみは、待っていましたとばかりに、
「くみたいそう!リレー!」、と張り切っていたそうです。
さくらぐみは、いつものように、「えーーー!」、とまずはきたのだそうですが、
「そうだね、パラバルーン、花火が上がらなかったから、もう一回やろう。」と、さとしくん。
それを聞いて、やはりもっとうまくやりたかった、という気持ちがこどもたちにもあったことに
気づかされました。

そして、翌日。
張り切って体操服に着替え、赤白に並んだこどもたちに、
「これから、ミニミニ運動会をはじめます!」と、言ってみました。
こどもたちは、もちろんニコニコ!
”運動会ごっこ”、とわたしたち保育者は言ってしまいますが、
”ごっこ”というのは、真似事ですから、”運動会”ではない、ということになってしまいます。
でも、こどもたちにとっては、玉堤小での運動会も、
善隣の園庭での運動会も、どちらも運動会だと思ったのです。

かくして、ミニミニ運動会は、白熱した玉入れに始まり、
パラバルーンに移っていきました。
まずは、さくらぐみの演技から。
続いて、ひまわりぐみも一緒に演技をし、
最後はももぐみさんも一緒にやりました。
見よう見まねで一生懸命にバルーンを握るももさん。
得意げに教えるさくらさん。
そして、なんとあの花火の技が大成功で、ボールがポーン!と宙に舞いました。
満足げなこどもたちでした。

そして、次はももさんのダンス。
すると、「ひまわりさんもおどってもいい?」、とゆうかちゃん。
「どうぞ、どうぞ。」、とももぐみの陽子先生。
賑やかなダンスとなりました。
ひまわりぐみの組体操も、お休みの人のところは、いるつもりにして、
楽しくできました。
気が付くと、さくらぐみのまいちゃん、るかちゃん、そうたくんが
客席で見よう見まねで、技をきめていました。

大きい人たちがやっていることに挑戦することは、とても楽しいことなのだと思いますが、
お父さんたちが、必死で勝負した綱引きをやった時は、やはり1番盛り上がりました。
小さな手で綱を握り締めて、思いっきり引き寄せていました。
3回もやりました。

そして、最後はやっぱりひまわりさんのリレー。
運動会では、大差で白組が勝っていましたので、それぞれにいろんな思いがあったことでしょう。
その意気込みが伝わったのか、テラスから応援するさくら・ももの声にも力が入っていました。
そして、テープを切ったアンカーは、赤白ほとんど同時でした。
でも、テラスから「あかだなあ。」と、ゆうきくん。
そう、赤組のはるきくんがほんの少し速かったのでした。
「この勝負、赤のかちーー!」
英子先生の声に、赤ぐみは大喜び、白ぐみはうなだれたのでした。
あの運動会と同じく、真剣で、すがすがしい勝負でした。

競技の後は、テラスでみんなでお弁当を食べて、楽しい”運動会”の一日を過ごしたというわけです。

さて、その翌日。
園庭でのあそびは、また変わっていました。
でも、新しいあそびが始まったわけではありません。
砂場では、”水のけんきゅう”。 ジャングルジムでは、”海賊ごっこ”。
虫を探す人たち。どろだんごを作る人たち。車であそぶ人たち。・・・・・・・・
みんな、いつものそれぞれのあそびに夢中なのでした。
しかも、グループを作って、おたがいにゆったりと。
ああ、一緒に生きるってしあわせだなあ、
そんな言葉が、みんなから聞こえてくるような空気が流れていました。

運動会のその後が、運動会以上に重要な幼稚園生活。
一日一日を丁寧にこどもたちと一緒に積み上げていきたいと思います。



スポンサーサイト
[ 2011/10/16 17:02 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

秋の園庭で

実りの秋。
小さな園庭は、こどもたちにとって、無限のあそび場になります。

地面のあちこちにしゃがみこんで、おだんごをつくったり、ケーキを作ったり、
ありの道路を作ったり・・・・・・
コーンを並べて、その上にシャベルを渡して、”工事現場”を作ったり・・・・・
それらのあそびを縫うようにして、リレーのトラックを描き、
延々と、走り続けていたり・・・・・
そのランナーにぶつからないように、水を入れたバケツを持った人が、
砂場まで”横断”していたり・・・・・

自分のやりたいことと、友達のやりたいことをうまくかみ合わせることで、
あそびは、無限に広がっていくんだなあ、と感心させられます。

園庭にダンボール。
わたしは、この組み合わせが大好き。
なあんでもできるような気がするんです。安易かしら?

まずは、お決まりのジャングルジムの上にダンボールから。
海賊ごっこを1学期から続けているさくらぐみ。
屋根に見立てたダンボールを頭で押し上げて、
体を突き出す姿も勇ましく、ますますイメージが広がってきたようでした。
すると、いつのまにかダンボールは床になっていて、
そこに立ったり、寝そべったりしながら、
今度は、木の枝にどくろマークの旗をくっつけたり、ブルーシートで壁を作ったり、
そこにたこや魚の絵を描いたり、とどんどんおもしろくなっていきました。

一方、ころがっていた小さなダンボールを拾って、
ひまわりの男の子が始めたあそびは、ジェットコースター。
そう、滑り台の上から、ダンボールに入って滑り降りるのです。
「あっ。どうしよう。」、と思いました。
でも、次の瞬間、「大丈夫。まかせてみよう。見守ってればいい。」、と思いました。
同時に担任もそのように判断したようで、わたしたちは、にこっとうなずき合いました。

実は、そのダンボールは、ももさんが、テーブルのようにして使っていた物でした。
でも、上に置いていた山ごぼうの色水ジュースがたまたまこぼれて、
何ものっかっていなかったようです。
そして、ひまわりさんが見つけた時には、ジェットコースターになっていた、というわけです。

さて、”ジェットコースター”2日目。
けが人がでました。地面で顔をすりむいたのです。
傷の手当てをして、”再現ビデオ”のように、本人たちから話を聞きました。
その時には、何も言わないのに滑り台にスズランテープを渡して、
自分たちで、使用禁止のしるしを作り始めていました。
わたしは、言葉を捜しながら、「スリルだね。危険だね。」、と笑顔で言いました。
こどもたちも、きらきらと笑顔でした。
そして、「手が使えるようにしてればよかったね。」、と言ってしまいました。
すぐに、答えをこちらから言ってしまうなんて、わたしもまだまだこどもたちを信じきれていないな、
と反省しましたが・・・・

結局、だれが指示したのでもないのですが、そのあそびは中止。
どうするのかなあ・・・・と様子を見ていました。
すると、午後、1番にお弁当を食べ終えたじゅんせいくんが、
「なおこせんせい、あれやっていい?」、と聞いてきました。
「いいんじゃない?」わたしは、待ってましたとばかりに即答してから、
冷静に、「えいこせんせいにもいっといたら?」、と付け足しておきました。
後からきいたところによると、「やることにしました。」と宣言に来たのだそう。

わたしは以前から、「あそんでいい?」、という質問がある度、こどもたちが、受身であることにがっかりしていたので、
その歯切れの良さに、とてもうれしく思いました。

それから、ジェットコースターごっこは、ガムテープで補強したり、2連結にしたりと、
改良しながら、盛り上がっていました。

ところで、このあそびは危険なのではないか、というととても危険です。
でも、怖いと思う人は入ろうとはしません。
ももぐみの男の子も横から尊敬のまなざしで見上げながら、
「ひまわりさん、すごいねえ。」、と言っていたそうです。
あそびは、スリルがあって、自分にできるかなあ、できないかなあ、やってみたい!、と思えるから楽しいのです。
それが、本当のあそびではないでしょうか。

さて、善隣の運動会を玉堤小学校でしました。
”スリルがあって、自分にできるかなあ、できないかなあ、やってみたい!”、と思えるあそび(内容)を
幼稚園で積み重ねて、そこまでの過程を大切にした運動会にしたい、と思って今年もやりました。
ですから、3年間の積み重ねのあるひまわりさんにとっては、特に充実した、たくましさあふれる運動会だったと思います。
そして、さくらさんにとっても、挑戦してできるようになった自分への自信がひとりひとりから伝わってくる運動会でした。
運動会がはじめてのももさんにとっては、戸惑うことがあっても当然ですが、ああ楽しかった、という大きな
あそびの場であれたなら、大成功だったと思います。

運動会が終わっても、こどもたちは、「パラバルーンがしたい」「リレーがしたい」「かけっこがしたい」
「たまいれがしたい」「くみたいそうがしたい」・・・・・・・と言うでしょうか。
そうだとしたら、今年の運動会も大成功。
園でのこどもたちのあそびや生活が、無限に広がり、豊かになるための運動会ですから。


[ 2011/10/10 15:41 ] 保育 | TB(-) | CM(-)