パパをひとりじめ!

恒例の『親子登園日』は、熱中症対策が必要な程の、
暑い日差しの下で行われました。
『木工コーナー』では、くぎ打ちやピンボールづくり、
『紙粘土コーナー』では、絵の具で色をつけたりしながら、
思い思いの作品づくり。
『廃材コーナー』でも、空き箱やトイレットペーパーの芯や牛乳パックを
好きなように使って、武器やいすや車など、
思いつくままに作っていました。

その姿は、いつもの幼稚園でも見られるあそびの姿でしたが、
この日は、その傍らに、『おとうさん・おかあさん』がおられました。
だから、こどもたちは一人ひとりが、いつもよりもゆっくりと構え、
自分がしたい、と思ったことをおとうさんたちに伝えながら、
一緒に、イメージを形にしていました。
おとうさんたちも、腰を下ろし、こどもの声に耳を傾けて、
一緒に、その時間を楽しんでおられるようでした。

しんちゃんは、普段から廃材工作が大好きで、
おもしろい物を作っているのですが、
この日は結局、1時間40分もの間、ずっと工作コーナーにいて、
パパと一緒に、とても大きな武器を作っていました。

パパをひとりじめして、好きな遊びに熱中できた時間。
それは、わたしたち大人が思う以上に、
こどもにとっては、大切なもののように思います。
それは、その時よりも、ずっと後になってから気づくのかもしれません。

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[ 2018/06/17 21:00 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

ツリーハウスで広がるもの

去年の夏完成した、ツリーハウス。
「のぼってみたい!」
と思った時から、新しい世界が広がります。

「あゆちゃんものぼりたい。」
そう言って挑戦し始めたあゆむくん。
「がんばれ!がんばれ!」と、ツリーハウスの上から励まされながら、
何とか登り切りました。
そして、ツリーハウス『先輩』のしゅうちゃんを慕うようになりました。

そのしゅうちゃんは、
「のぼるときが、いちばんたのしいんだよね。」
といいいながら、下りる時の不安も克服しようとしているかのように、
何度も何度も登ったり下りたりを繰り返し、
今や、下りるのも平気になりました。

しばらく前に登れるようになったきのちゃん。
一歩一歩ゆっくりと真剣な表情で登った後は、
「イエ――――イ!!」と、大喜び!
「なおこせんせい、ここでおかあさんごっこしよう」
ということで、ツリーハウス専用のキッチンセットを作ることになりました。
目指すは牛乳パックに新聞紙を詰めた物を40個作ってガムテープでつなぎ合わせる上部な物。
その日から、ツリーハウスの中での工作が始まりました。
何してあそぼう・・・・と、あそびを探していたそうすけくんも、
黙々と牛乳パックに新聞紙を詰める作業に没頭したり、
形が出来上がってからは、
「ここは、おさらをおくところにしよう。」
などと、イメージを膨らませながら参加していました。

もちろん、ツリーハウスの中では、絵本を読んでいく人。
くまのぬいぐるみのクリーマーとたわむれる人。・・・・
いろいろです。
そして、このキッチンセットでのあそびかたもいろいろで、
カフェにして、のぼってきたお母さんにお茶を出してみたり、
カラオケやさんをしたり・・・・と、あそびが広がっていきます。

ツリーハウスは、登るとそこには別世界がある、
というところが特別なのかもしれません。
だからこどもたちは、最初、意を決して登り、
その世界を自分のものにすることによって、
ともだちを広げ、あそびを広げ、想像力を広げていきます。



[ 2018/06/03 18:29 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

じ――っと、見つめていると・・・

今年度初めての園庭開放をしました。
0歳から5歳までの元気なこどもたちと、お母さん、お父さんを迎えました。
今日の日を待ってました!と、ばかりに、
満面の笑顔でわたしを見つめる男の子。
お昼寝の時間と重なって、ちょぴり不機嫌な女の子。
みんな、赤ちゃんの時とはちょっと違う好奇心を持って、
善隣幼稚園に来てくれました。

手遊びや一人ひとりとのごあいさつを楽しんだ後、
グループ毎にレジャーシートを囲み、
小麦粉粘土を作ってあそびました。
ボールの中のサラサラの小麦粉を見ると、
すぐに触ってみて、真っ白くなった手をおもしろがる人やママにしがみつく人。
お水やお塩や油を入れて、一緒にこねこねしながら、
手にべたついたり、ぽろっととれたりと、変化する感触を楽しみました。
そして、こどもによって違う反応に合わせて、
声をかけたり、おもしろそうに粘土に触ってみせるお母さんたち。
「自分の思い通りにいかないと、機嫌が悪いんです。」
と、困り顔で話されるその間も、しっかりと我が子を見つめておられました。

たしかに、赤ちゃんを過ぎるころから、
自立を目指す『欲求』が、日々、小さな体と心にこみ上げてきて、
その『欲求』からくる、『必然的な行動』は、大体、おとなを驚かせてしまうように思います。
例えば、せっかく小麦粉粘土づくりができるのに、
「いや!やらない!」と、言ってみたり、
今まで登ったこともない、太鼓橋にどんどん登ってみたり・・・・・

そんな時、「あーー・・・どうしてそうなの?」と、嘆いたり、
「危ない危ない。」と、慌てて手を出す前に、
我が子が、今、必然的に「やりたい!」と選んだ行動を
まずは、じ――っと、見つめてみてはどうでしょう。
すると、こどもは必ずその行動から何かを学ぶはずです。
そして、満足そうな表情を見せることでしょう。
だから、親としても心穏やかに我が子に寄り添えるように思います。

小麦粉粘土と、園庭での思い思いのあそびに出会ったこどもたち。
その姿を見つめるお母さんたちも
「今日も成長したい」、と願い、精一杯生きる我が子の姿に出会っていただけたことでしょう。

[ 2018/05/19 21:05 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

新しい探検へ!

あこがれの年長さんになったひまわり組は、
早速、
「何がしたいの?」との担任の問いに、
「ジャングルたんけん のげこうえん たまがわ とどろきけいこく
はくぶつかん おとまりりょこう むしとり すべりだい ピクニック
たこあげ せんとうき どんぐりひろい ラジコン」
と、次々に答えたそうです。
その中でもすぐに行きたいのが『おとまりりょこう』だったようですが、
約2名の人が「それはぜったいにいや!」と、今は却下だったそうで、
さしあたって、ジャングルたんけんに行くことになりました。

それは、昨年のひまわりさんが発見した多摩川の秘密の場所。
正直、初めての年長組の遠足としては、無謀な距離だったので、
大丈夫かなあ・・・・と、思っていたところでした。
そんな時持ち上がったのが、
年中のなおりんが持ってきてくれたおたまじゃくしが、カエルになったので、
等々力渓谷にひまわり組が返してあげよう、というえいじくんの発案でした。
そこで、まずは渓谷目指して出発し、
川にカエルを返してあげてから、その辺で遊び、
それから、多摩川のジャングルを目指そう、ということになりました。

しかし、案の定、等々力渓谷の探検もなかなかのおもしろさ!
カエルくんとさよならした後は、かなりの傾斜の斜面を登っては降りの、冒険が始まりました。
無我夢中でてっぺんまで登ってはみたものの、
怖かったのか、もう二度と登らない!と、わたしにしがみついていたきのちゃんも、
しばらくすると、
「なおこせんせい、またのぼろう。」と、
それから、何度もともだちと登ってあそんでいました。

さわがにを何匹も見つけて、どれがオレのだ、いやオレのだ、と言い合いをしてみたり、
カタツムリを見つけたのはひまちゃんだけど、取ってあげたのはそうしろうくんだから、
これはどっちのものになるのか、とか、
真剣に言い合ったりしていましたが、
いつの間にか納得して、誰かさんの手作りむしかごの中に収まっていました。

この手作りむしかごは、牛乳パックを使った一人ひとりのオリジナルなのですが、
首からかけたむしかご(はなちゃんはたからばこ、と呼んでいるのですが)
の中に、それぞれの大切なものをしまって、お弁当を食べました。
時々、さわがにが脱走しては、誰の?!と、大騒ぎになりながら。

午後は、等々力渓谷をもっと探検して、地上(?)に戻り、
ごんぞうばし公園で走り回って、元気に帰ってきました。

こうして、2018最初の探検は、予想以上の迫力に満ちた展開となりました。
こどもたち一人ひとりが持っている力と、
ここまでに培われた人間関係が、
共に前に向かって行こう、とするエネルギーを生み出したように思います。

新しい探検に踏み出したこどもたちと共に、
わたしも、臆せずに新しい課題に取り組んでいきます。




[ 2018/04/28 17:55 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

みどり色の風の中で

暖かな今年の春。
親子遠足の砧公園は、すっかりみどり色に覆われていました。
葉っぱのトンネルをくぐってみんなで広場に行き、
ダンスやゲーム、パラバルーンを楽しみました。
年長のひまわり組は、お母さん対こどもで『こおりおに』を本気でやっていました。
お母さんが必死になって追いかけるので、
こどもたちは、さくら組のあそび場を越え、もも組のあそび場も越えて逃げまくっていました!
みどり色の風を頬で切りながら、生きてる実感を一緒に味わいました。
[ 2018/04/21 21:46 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

大きな家族に連なって

青葉をゆする風薫る中、入園式を行いました。
小さな小さなこどもたちは、満面の笑顔で、
その手を引くお父さん、お母さんは、少し緊張した表情でした。

でも、こどもたち一人ひとりのお名前を呼び、
「はい!」という、かわいい声と同時に、
そのご家族に立ち上がっていただくにつれ、
笑顔が溢れていきました。

『大きな家族』のように、こどもたちみんなをみんなで囲んで、
ゆっくり育つのを見守ることができるのは、
なんと幸せなことでしょう。
園庭の木々の変化を楽しむように、
一日一日をこどもたちと一緒に味わっていきたいと思います。

[ 2018/04/14 19:19 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

雪の中の桜

今年は順調に開いた園庭の桜の花が、
朝から降る雪に囲まれています。
びっくりするような光景でしたが、
桜の花は、何も気にしていないかのように、凛として見えました。
暑さに耐え、寒さに耐えた一年間の歩みを経て、
今年も花開いた桜にとっては、予期せぬ雪もなんのその。
その強さに励まされます。

土曜日に卒園式を迎え、
こどもたちとの一年間の歩みを終えました。
一人ひとりが、丸裸の自分をさらけ出して、
一緒に体当たりで経験しながら学んだ一年間でした。
こどもたちのすばらしい成長が、その故にあるように、
教師たちの成長も、こどもたちのことを思って試行錯誤する
保育の営みの『陰』の中にあります。
『陰』とあえて言うのは、
その苦労は、いつも目にみえないところで行われているからです。

桜の木は、当たり前のように立っていて、
時が来ると、当たり前のように花開くように思えるけれど、、
実は、その間になくてはならない、暑さや寒さの試練を受けたからこそ、
花を付けることができるように、
わたしたち教師も様々な試練を受け入れ、
前を向いて歩み続けるからこそ、
こどもたちの成長を喜び、自分自身の成長も感じることができるのだと思います。
そして、少しづつ少しづつ、『予期せぬ雪もなんのその』と、思えるようになりたいと思います。





[ 2018/03/21 14:41 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

合奏

年長ひまわり組のみんなは、合奏が大好き。
『レッツゴーいいことあるさ』と『ひょっこりひょうたんじま』の合奏に取り組んでいます。
まだ練習を始めた頃、なんとか最後まで通した後で、
たかしくんが手をあげて言いました。
「みんなの音が絵具みたいにまざってきれいだった。」
確かにわたしもそう思いました。
わたしの作った、各楽器のリズムパターンが
それぞれにふさわしい場所で登場し、
それぞれの音色がまざりあって、
大ざっぱな中にも、清らかな美しさが感じられました。

それはまさに、一人ひとりが持っている個性が組み合わさって、
おもしろい物語を作りあげた幼稚園での毎日のようでした。
何が起こるかわからないような、大ざっぱで自由な雰囲気でありながら、
信頼関係の上に成り立つ、互いを尊重し合う秩序がそこにはあるのです。

担任のあみせんせいは、指揮者として全体の集中力を引き出し、
わたしもさとるくんやせいなちゃんとピアノを弾きながら、
みんなで曲をつむぐ喜びを味わいました。
「あー、ずーっと合奏していたい・・・」
そんなことを感じる楽しい時間でした。
きっと、ひまわり組みんながそう感じていたのではないかと思います。

そんな楽しい幼稚園生活は最後の一週間を迎えてしまいました。
みんなとの時間を味わい尽くしたいと思います。
[ 2018/03/11 22:54 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

デコボコ道をかけまわれ!

おわかれ遠足は、恒例の羽根木公園に行きました。
15年間も通っている魅力は、
ここにある『プレーパーク』の
デコボコの起伏のある地面と、
ガラクタで作ったような、大胆なツリーハウスや滑り台。
ここで、思いっきり遊べるような力をこどもたちが付けることが、
善隣の教育の目標のひとつとしてきたくらいです。

そして、こどもたちは、
想像していた以上に、熱中し、たくましく、
砂まみれになってあそびました。

『プレーパーク』に行く前にあそんだ『迷路の公園』でも、
走る!登る!潜る!くぐる!滑る!!!!!
やってみたいことをいつまでも、どこまでも続けていました。

そして、『プレーパーク』では、
自分ができるあそびを見つけて挑戦している姿が、
いつもの幼稚園でのこどもたち以上に
まぶしく見えました。
こどもたちにとっては、
去年はできなくて、うらやましく見ていたことが、
今年はできた!!何度も成功した!
去年は興味がなかったことが、すごくやりたくなって、
何度も何度も泣きながら挑戦して、できた!!
そんな、歴史的な経験をしている人もたくさんいました。

砂まみれで、胸を張って帰ってきたこどもたちを迎えて、
「3年間、同じ場所に行くことに意味がありますね。」
と、ひとりのお母さんがおっしゃたそうです。
本当にそう思います。
でも、こどもたちが重ねる経験は、
同じことの繰り返しを大切にしていても、
デコボコ道のように、毎回同じではありません。
思いもよらない所にあなぼこや、上り坂なんかができていて、
時にはともだちとごっつんこ!
だからこそ、探検みたいで楽しいのです!
「こどもたち!デコボコ道をかけまわれ!」


[ 2018/02/17 18:05 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

インフルエンザになって見える風景

超ハードな1月を乗り越え、
行事続きの2月に突入!
こんなに忙しいのは、決してよろしくはない!と、わかった上で、
優先順位を考えた結果、いつもこんな調子・・・・・

「しっかり食べて、しっかり寝て、体調管理ね!」
と、先生たちに言っていたわたしがインフルエンザに。
多分、幼稚園を18年やっていて初めての病欠をしてしまいました。
熱はあまり出ないタイプでしたが、身動きの取れない状況にどんより・・・・
カーテン越しに、
こどもたちの飛び回り、動き回るボールのような肉体と、
細やかに感じ取る吸い取り紙のような心の動きに、
ぼーっと、見惚れていました。
普段は、このこどもたちの中に身を置き、
一緒に体を動かし、心を寄せて過ごしているわたし。
だから、こどもたちの持っている躍動感を当たり前のように感じながら過ごしてしまっています。
でも、このように、それに触れることのできない距離が生まれた時、
一人ひとりが持っているいのちは、途切れることなく躍動していることがよく見えてきました。

30秒毎に、お気に入りのセリフを大声で叫んでいる男の子。
モヤモヤしてるの?
それとも、すごくハッピーなの?
誰かにかまってもらいたいけど、どうしていいかわからないの?

片付けになっても、みんな知らん顔で遊んでる中、
ひとり、しゃがみこんでじーっとしてる女の子。
場所を移動して、またじーっとしてる・・・・・
何を待っているの?

動いていても、じっとしていても、頭と心の中はずっと躍動しているこどもたち。
おとなと違って、簡単に答えをみつけられないことが、
いや、簡単に形だけを取り繕うとしないところが、
こどもの難しいけどすばらしいところ!!!

そんなこどもの風景をインフルエンザのカーテン越しに見ることができました。

休んでる間、がんばってくれた先生たち、ありがとう!




[ 2018/02/12 12:13 ] 保育 | TB(-) | CM(-)