かいじゅううんどうかい

雨雨雨・・・・・
天気予報では、金・土は雨!
と、ずっと言われていました。
それでも、あきらめてはいなかったのだけど・・・・
やっぱり・・・・

結局、体育館での運動会、となりました。
でも、こどもたちのパワーは変わりませんでした。
むしろ、快適な温度と、こじんまりとしたいつものサイズ感からか、
いつも通りの自然な様子が見て取れました。

そして、トラックを囲む、たくさんの家族の温かいまなざしの中、
わたしのかわいいかいじゅうたちは、おおあばれをしました。

善隣の理念では、こどもたちのため、と言いながら、
やらされている感のある運動会は、ありえない。
特に今年は、
『こどもたちの感性と興味とがんばりと発見が見える運動会にしよう!』
と、高い理想を掲げてスタートしました。
だから、先生たちは、毎日のこども一人ひとりの様子に、
今まで以上に目をこらし、
何をこどもたちは求めているのだろう、と考えながら準備をしました。
その過程で感じたのは、
こどもの興味の多様性やちょっとしたきっかけで成長する力、
そして、それらをこちらがしっかり受け止めようとすればするほど、
いろいろな保育の可能性を生み出すことができるのだ、
という実感です。

というわけで、ちょっと見ただけでは
例年と変わらない運動会だったかもしれませんが、
今年の運動会は、内容の一つ一つに深い意味が込められた
すばらしい運動会だった、と園長は先生たちを誇りに思っています。

「メリハリだよ。」
最近、年長の女の子が、クラスに呼びかけるようになった、
と担任から聞きました。
その言葉は、わたしが年長ひまわり組に諭した言葉です。
『かいじゅうたちのいるところ』の劇をするのに、
それぞれがあまりに勝手にしゃべり、ふざけていたので話したのですが、、
やる時は集中してやらないと、良さが伝わらない、ということを
運動会の取組を通して、学んでいったようです。
そして、運動会本番のメリハリは、すばらしいものでした。
劇はもちろんですが、組体操!
あのいつも底抜けに明るく、リラックスしきって緩んでいた表情は、
全神経を集中させて引き締まった表情に変わっていました。
そして、沈黙の中に互いを思い合う優しさが溢れた完璧な演技でした。

一方では、のびのびした善隣らしく、組体操やパラバルーンのような
練習を積まなければ完成しないものをやらせなくても・・・・
という考え方もあると思います。
その日一日、みんなで楽しくゲームを楽しむ、
という運動会もいいでしょう。
でも、多様性をもった人間が、毎日の生活を共にしながら、
一つの目標に向かうことで、
互いの多様性を認め合い、補い合い、時には自制する、という
大切な経験ができるような気がします。
だから、組体操やパラバルーンの取組を通して、
こどもたちは、かげがえのない経験を積むことができると思います。

こどもたちのもっている、
『かいじゅう』のような自由で豊かな感性。
それは、お互いの感性を認め合う、
ということがあってこそ、社会的にも自由になれます。

毎日、『かいじゅうたちのいるところ』で生活させてもらいながら、
わたしが学ばせてもらっているのは、そういうことのような気がします。



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[ 2017/10/10 10:32 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

はがき

今年も敬老の日を前に、おじいちゃんおばあちゃんに葉書を書きました。
もも組は、いつものクレヨンで思いっきりお絵かき。
やっぱり葉書はこどもたちには小さすぎて、
表のあて名の上にもお絵かきした人もいました。
その特別な葉書は、
担任が丁寧に手紙を添えて、封筒に入れて投函しました。

さくら組は、クーピー(色鉛筆)をグループ毎に貸し合いながらお絵かき。
綺麗な洋服を着たおばあちゃんや
大好きな『はらぺこあおむし』の絵など、
顔を机にくっつけるようにして描いていました。

ひまわり組は、鉛筆で描いた絵や手紙に
色鉛筆で色を塗りました。
お泊り保育でもお母さんに葉書を書いたことを思い出しながら、
おばあちゃんおじいちゃんの顔を思い浮かべて書けたようです。


そして数日後、その葉書を持って、
尾山台商店街のポストまで、
みんなで投函にでかけました。
いつものように、ひまわり組はもも組の手を取って歩きました。
ポストの前では、まずひまわりさんが投函して見せ、
その後、ももさんが背伸びをして真似をしていました。
もしかしたら、生まれて初めて
自分で葉書をポストに落としたのかもしれません。
小さな両手を伸ばし、
ポストの口を左手で押さえてから
右手で葉書をいれる人もいました。

おとなも手紙を書くことが少なくなった昨今だからこそ、
こうして時間と手間をかけて便りを送ることを
こどもたちが経験できてよかったと思います。
とても暑い日でしたが、みんなこのお出かけを
とても楽しみ、満足していました。


[ 2017/09/17 18:51 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

目と心とカメラで

今週、わたしはズボンの後ろポケットに、
ずっと前に買った小さなカメラを忍ばせています。
こどもたちの中であそびながら、
「ここ!」と思った瞬間をカメラに収めるようにしているのです。
ひとりのこどもが「おもしろい!」と感じて始めたあそびが、
どのように変化していき、何を発見し、成長していくのか・・・・
その「こどもの物語」をできるだけはっきりと心にとどめ、
わたしだけでなく、他の先生たち、お母さん、そして本人にも、
わかるような仕組みを探っています。

火曜日。
サルスベリのツルツルの幹に、
こうせいくんとそうたくんが、
バケツに汲んだ水をスコップですくってはかけてを繰り返していました。
おもしろかったので近づいてシャッターを切ると、
「みずのいろをつけてるの」
と言いながら、時々手で幹を撫でていました。
確かに、白っぽく乾いた幹は、
水をかけるとこげ茶色にひかります。
その変化をふたりは黙々と探究していたのでした。
ここからどうするんだろう・・・・・
と、わたしは興味津々でした。

そして、その日の午後。
「なおこせんせい、こおりおにしよう!」
と、誘ってきたさとちゃんの誘いに乗ったのは、
このふたりでした。
こおりおにに、ドンジャンケン、夏休みをはさんでの久しぶりのあそびにはしゃいでいました。
その間に、もちろんサルスベリの幹は乾ききって、
白くなっていましたが。

実は、今まではお部屋あそびが多かった彼ら。
その次の日からも、ドンジャンケンにドロケイ。
大繩とびにどろあそび、とエネルギーが外へとあふれ出ていました。

今後も、彼らをはじめ、一人ひとりのこどもの発見と探究を
わたしの目と心とカメラで追っていきたいと思います。
そして、その成長を見える化していきたいと思います。

[ 2017/09/09 11:41 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

木のお家

『おおきな木がほしい』
という本を知っていますか?
小学生の頃出会ってから、
わたしの心の底にある願望を引き出してくれました。
大きな木に登ったそこにある自分のお家。
本当の自分になれる、自由な自由な空間。
そして、そこに行くためには、
木に登る、という冒険が必要なのです。

そんな木のお家が園庭に完成しました!
待ってました!とばかりに、一目散に登ってしまう人は、
日頃から自分のやりたいあそびに熱中しているやんちゃこぞう。
身体が自然に反応しています。
でも、お部屋あそびが中心だった人も、
木に登ることに魅力を感じてこなかった人も、
あのお家に行きたいから、登りたい!と心に決めるようです。
そして、真剣なまなざしで全身に力を込めて登っていました。
わたしは、そんなこどもたちを応援はしますが、
手取り足取りで登らせたりはしません。
登りたい!という思いが身体に命令を送って、
その子なりに工夫をして登るのでなければ、
危険だし、自分でやり遂げた喜びもないでしよう。
だから、何とかお家の真下まで登っても、
そこから身体が動かなくなって、苦闘した結果、
「おりる・・・」
と、ゆっくり降りてくる人もいました。
その女の子は、2日ともそれを繰り返しましたが、
本人は気にしていないようですから、
きっと時が満ちて登れるようになるでしょう。
その時の喜びは、簡単に登れた人よりも大きいのかもしれません。

善隣の木のお家は、誰もの心の底にある、
枠に捉われないで、自由な自分でありたい、といったような願望を
満たしてくれるような気がします。
その証拠に、登っている人を誰もが励まし、
登ったら、誰もが笑顔で語り合っているのです。
おとなが登っても同じ。

だから、是非、おとうさん、おかあさんにも登って欲しいな、と思います。
どなたでも、ご招待しますよ!







[ 2017/09/02 16:11 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

探検魂

年長ひまわり組は、4月からたくさん探検にでかけました。
等々力渓谷へ。
ねこじゃらし公園へ。
多摩川の土手へ。
野毛公園へ。
年少もも組をエスコートした野毛公園以外は、
どこで何をしたいか、クラスで話し合って行先を決めました。
だから、みんなやる気満々!
どんなに遠くても、道すがら楽しいことを見つけながら、
いくらでも歩きました。
こんなに元気なこどもたちなら、きっと、いつも外でエネルギッシュに動き回り、
体力が有り余っているんだろう・・・・
と、思うでしょ?
ところが、そうでもないのです。
幼稚園では、お部屋で工作やカプラ〈積み木)で遊ぶのが好きな人、
何やらおしゃべりしながら、想像力を膨らませてごっこあそびに夢中な人、
園庭に水をまいて、泥んこの中に寝そべってはにこにこしている人、
ひたすら、どろだんごを磨いている人etc・・・・・・・・・・・・
普段のあそびっぷりはこんな感じ。
でも、みんなそれぞれに好きなあそびを持っている、ということと、
探検だいすき!というのは共通しているようです。

そして、このひまわり組がみんなで計画したお泊り旅行では、
この探検魂が、すごい力を発揮しました。
じつは、今年初めて、『寒沢(さぶさわ)の源流をたずねる』という、
ネイチャープログラムを取り入れました。
この、ひまわり組にぴったりだと思ったからです。
でも、それはわたしたちの予想を越える程のハードなコースでした。
急な山道や大きな岩を越えて、沢の源流にたどり着き、
おいしい湧き水をいただいたら、
帰りは、山道を走って下ったのです。
全部で2時間20分。
大人にとっても険しい道だったのですが、
5・6歳のこどもたちは、一言も弱音をはくこと無く、
たくましく歩ききりました。
そして、その代償として、緑輝く美しい木々、
清らかな清流、
源流から湧き出るおいしい水を味わうことができました。
美しい自然に溶け込みむように探検を堪能したこのたくましいこどもたちに、
ネイチャープログラムのスタッフの方々も驚いておられました。
実は、わたしたちも改めて、
こどもたちの自信に満ちた歩きっぷりに感心したのですが、
その自信は一体、どこからきたのでしょうか・・・・・

それはきっと、「この前も探検をして楽しかった!だから今日も!」
という、経験からではないかと思います。
そして、やってみたい!という探検魂は、いろんなことに通じるのではないかと思います。

お泊りで、すばらしい探検を一緒に経験して、
また大きく成長したこどもたちの『探検』は、
これからも続きます。

[ 2017/07/27 15:47 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

ほんとに短い幼稚園時代

恒例の『親子登園日』を実施しました。
今年は、ずっと続けてきた木工コーナーを止めて、
園庭では、いつも通りの遊びができるようにしました。
お部屋では、「なに食べたい?」をテーマに、
気になる食べ物を廃材で作って、
レストランごっこが楽しめるような企画をしました。

当日は、わたしたちが気合を入れた工作コーナーよりも、
園庭で、いつも通りのどろだんごづくりをおとうさんと一緒に楽しんだり、
ジャングルジムや鉄棒や登り棒を
いつものように、マイペースで楽しむ姿が多く見られました。
一週間のお仕事のお疲れで、猫背気味のおとうさんたちには、
その方がありがたかったかもしれません。
後で聞いたはなし、おとうさんの手の爪も、
どろんこで汚れていた・・・・と聞いて、
小さい頃を思い出してあそんでいただけてよかった、と思いました。

その後、それぞれに工作やレストランごっこやドッヂボールなどを楽しんで、
クラスごとのレクリェーションを楽しみ、
最後は、全員でダンスや歌を楽しみました。
盛りだくさんの半日だったかもしれませんが、
幼稚園時代のこどもたち特有の、創造力豊かで、
特定の遊びに熱中できる、
自信に満ちた個性的な姿を感じていただけたことと思います。
そして、この幼稚園時代が、あっという間に過ぎてしまう、
ということも実感されたのではないかと思います。

毎日、楽しいことを探しながら、一生懸命に遊んでいるこどもたちですが、
この時期のことは、記憶に残らないのかもしれません。
それでも、人生の土台をつくる、大切な幼児期。
必ず、その人の人生に大きな影響を与えます。
だからこそ、今しかできないことと、本当に大切なことを
親子で選んで欲しいと思います。
それは、たっぷりあそぶことと、ゆっくり関わることです。

小さなこどもの体の中に秘められた、大きな成長の芽が、
見落とさないないで、のびのびと、ゆっくり育っていくよう、
願わずにはおれません。


[ 2017/06/12 21:38 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

心配しないで、お母さん

今年も、来年度入園を考えておられる方々の見学が始まりました。
かわいいお客さんが、お母さんと一緒に訪れると、
こどもたちは興味津々。
「だれ?」と、しつこく迫ります。
「おなまえおしえて?でしょ?ようちえんにあそびにきてくれたんだよ。」
と、その度にわたしが言い直させるので、最近は、こどもたちも心得ていて、
「おなまえは?」と尋ねた後、
「わたしがあんないしてあげる。」とか言って、張り切っています。
一年前は、ママの陰に隠れるようにして幼稚園見学に来ていた人も、
すっかりベテランの顔をして、遊んであげたり、わたしの説明に相槌をうったり・・・・・

わたしはいつも思います。
このこどもたちが善隣の良さを伝えてくれるのだと。
それは、わたしにくっついていつもと変わらず自己主張する人も、
お客さんには目もくれず、好きな遊びに熱中している人も、
お客さんが気になってしかたがなくて、すぐ友達になってしまう人も、
みんな、『自分らしい』から。
善隣に一目置いて下さるかたは、このこどもたちの姿に何かを感じてくださるようです。

さて、先週、熱心に見学してくださった方々が、心配に思っておられることを
わたしに打ち明けてくださいました。
こどもの主体性を伸ばしたいが、しつけるべきこととの境目がわからない、とか、
感情を抑えることができない我が子に本当に困っている、とか、
早生まれなので、集団についていけるのか心配している、など・・・・・・・
いづれも、赤ちゃんから、幼児へと育っていく過程におとながぶつかる問題だと思いました。
我が子を心から愛し、大切に大切に育ててこられたお母さん方だからこその心配ごとだと思いました。
でも、大丈夫!!!
こどもは、すでに、ひとりの人間として、自立に向かって育とうとしているからです。
昨日までの、ママを頼るしかなかった赤ちゃんでもないし、
社会の一員であることを悟ったお兄さんお姉さんでもないのです。
おとながすべきは、今の我が子をちゃんと見て、受け止めることだと思います。
どうしてあげれば良いかの答えは、そこにあります。
その答えは、一人ひとり違いますから、氾濫する情報に振り回されないで、
我が子に与えられている力を信じて、ちゃんと見て、受け止める。
そうすれば、こどもの育とうとする力は邪魔されることなく、必ず伸びていきます。

心配しないで、お母さん。

[ 2017/05/27 20:32 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

ささやかな行動のなかに

園庭が静かだった連休の間に、
アリたちが活発に活動を始めました。
毎年のように、園舎のはしっこには、立派な巣が出来ているのですが、
朝の掃除の度に箒で、サッサとはいてしまっています。
それでもアリたちは、ため息もつかずにまた作り直しているのでしょう。
次の朝には、巣はもっと大きくなっています。

アリたちの営みが、わたしたちの園庭の片隅で、
絶え間なく繰り広げられているから、
こどもたちは、ある日、小さなアリに出会い、
その姿をじっと見つめたり、
追いかけまわしたり、捕まえて、得意げに自慢したり、育てたりします。

先日、絵の具できれいな色水を作って遊んでいたひまわりさん。
「なおこせんせい、こおらせて!」
「わかった。でも、その入れ物のままだと冷凍庫に入らないよ。」
と、答えたのですが、その後、どういう展開があったのか、
気が付いたら、毒のような怪しい色に変わっていて、
アリを捕まえてはその中に入れて遊んでいました。
・・・・・・・・

アリたちが、この園庭で必死に生き、絶え間なく成長を続けている横で、
こどもたち一人ひとりも必死に生き、絶え間なく成長を続けています。
そのありさまは、時に大胆で、
わたしたちおとなに成長の実感を与えてくれることもありますが、
ほとんどの場合、見落としてしまうくらい当たり前の、
ささやかな行動であったりします。
でも、そのささやかな行動のなかにこそ、
そのこどもの特徴や願いが表されていたりするのです。

こどもたちの目には、大きく映るアリのように、
わたしたちも、こどもたち一人ひとりのささやかな行動を
大きくこの眼に映していきたいと思います。





[ 2017/05/14 19:18 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

そつえん

また、こどもたちを送り出さなければならない日を迎えました。
笑顔の中に、少し寂しさをにじませていたひまわりさん。
それは、だいすきな真乃先生と、いよいよお別れしなければならない、
ということが大きいようでした。
そして、好きなこと、楽しいことで詰まった善隣を離れがたい気持ちも、
よく伝わりました。

最後の一週間は、みんな気持ちの赴くまま、
日替わりのように、時を惜しむように遊んでいました。
あの『あな』はどうなったかというと、
なりくんが、突然、必死で再び掘り始めた日がありました。
泥棒が幼稚園に現れた時、わたしが危険を察知して、
この穴に飛び込み、地下トンネルを通って、
外まで逃げられるように、と、掘っていたそうです。
もう、卒園まで時間がない、と感じたのか、
ある日突然、必死で掘って・・・・
でも、翌日は、ともだちと砂場に山や川を作っては、
水を流しながら、必死で遊んでいました。
その翌日からは、ホールに箱積み木で家を作り、
ともだちとすみかのようにして遊び・・・・・


こどもには、思いつくままあそび、やすみ、
またあそべるような、自由な時間と場所が必要です。
昔よりもこどたちを囲む環境が、不自由になってきた現代だからこそ、
幼稚園はその時間と場所を保証する、貴重な所でなければなりません。
善隣のこどもたちも、お母さんがたも、
そのことをよくわかってくださっているからこそ、
ここを離れることを寂しく思って下さるのだと思います。


卒園を前にして、わたしはなりくんと交渉しました。
この『あな』を4月に入ってくる小さなももさんがケガをしないように、
埋めてもいいだろうか・・・ということでした。
「だめ!ぜったいだめ!ぼくのたのしいおもいでが、かなしいおもいでになる!」
なりくんは、ずっとわたしに訴え続けました。
園庭がもう少し広ければこのデコボコ、とってもいいんだけど、
3学期はいいんだけど、1学期はちょっと・・・・・
気の弱い園長の判断でした。
「なりくん、わたしにまかせてくれないかなあ・・・」
「いやだ。」
「このあなはなりくんのこころの中にずっと残るとおもうよ。」
「いやだ。」・・・・・

こんなやり取りを繰り返しながら迎えた卒園式の日でした。
園庭を去る最後のひとりになったなりくん。
笑顔で『あな』と一緒に写真を撮り、
「いいよ。」と言ってくれました。


4月の新スタートを迎えるまで2週間。
こどもたちの成長の足跡が刻まれた、
この園庭を眺めながら、こどもたちにとって、
何が一番大切なのか・・・・・・・・????
思い巡らそうと思います。
そして、卒園したこどもたちもまた、
自分の残した確かな足跡を土台にして、
今、したいことと、するべきことをちゃんと見分けながら、
一番大切なことを選び、
堂々と、前へと進んで欲しいと思います。

そつえん、おめでとう!!!!!



[ 2017/03/20 11:49 ] 保育 | TB(-) | CM(-)

最後の遠足

善隣では、毎月全園児で、遠足に出かけています。
等々力渓谷、野毛公園、多摩川の土手、畑・・・・・

いつも、年長さんが年少さんと手をつなぎ、優しくお世話をしてあげます。
自分が年少だったときに、優しくしてもらったように、
年長さんは、自信満々に年少さんをリードしてあげます。
そして、年中さんは年中どうしで手をつなぎます。

さて、こうして深い仲になった愛しい仲間との、
最後の遠足に、今日、行ってきました。
『おわかれ遠足』というネーミングは、あまりにもかなしい・・・・
ということで、『バス遠足』。
2台の路線バスで40分。
羽根木公園に行きました。
年長さんが、ここに行きたい、と決めたからです。
顔も体も砂まみれになりながら、遊びたいように思いっきり遊びました。

「あそんでおいで。はいどうぞ!」
と、こどもたちの判断力とあそぶ力を信じて開放してあげると、
こどもは、自分の『できること』と、『できるようになりたいこと』を瞬時にミックスして、
『やりたいこと』につなげていきます。
その様子は、見事に個性的で、楽しそう!
わたしも負けずに個性的にあそびました。
高い滑り台に駆け上ったり、木に登ったり・・・・
と、言ってももちろん、こどもたち全体の安全を見守りながらですよ。

「もうかえるのお?」
そんなちょっと不満げな面持ちで、
でも、体でいっぱい遊んだ心地よい疲れを感じながら、
元気に帰って来ました。

『最後の遠足で、自分のやりたい遊びが思いっきりできるようになっていること』
実は、善隣が成長の目標にしていることです。
今年もこどもたちは、成長の姿を見せてくれました。

さあ、卒園まで3週間。
「あそんでおいで。はいどうぞ!」
[ 2017/02/24 19:51 ] 保育 | TB(-) | CM(-)